広島県で起業・開業するときは、まず無料の相談窓口で事業計画を固め、市の「特定創業支援等事業」の証明を取ると、会社設立の登録免許税が半分になり、創業融資の条件もよくなります。市の創業融資は、広島市の創業チャレンジ・ベンチャー資金が年0.5%、東広島市の創業支援資金が年1.3%、福山市の創業支援資金が信用保証付きで年1.2%です。広島市・福山市・呉市・東広島市の相談窓口・融資・補助金を、対象と条件で並べました。
- 広島市・福山市・呉市には国の認定を受けた創業支援等事業計画があり、決められた相談・セミナーを1か月以上にわたり4回以上受けると、市が「特定創業支援等事業」を受けた証明書を出します
- 証明書があると、株式会社の登録免許税の最低額が15万円から7.5万円になるなど、税・保証・融資の特例を受けられます
- 市の融資は、どれも市税を納めていることが条件で、金融機関と信用保証協会の審査があります
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広島県で起業するときの支援の選び方
- 何から始めるか決まっていない:ひろしま創業サポートセンター(県内全域、開業1年以内まで無料)か、福山・備後ならFuku-Biz
- 会社をつくる・創業融資を受ける予定がある:住んでいる市の特定創業支援等事業の証明を先に取る
- 広島市で事業計画の審査を受けて低い利率で借りたい:創業チャレンジ・ベンチャー支援事業(2026年度の募集は終了)
- 東広島市・福山市で開業資金を借りたい:各市の創業支援資金(市内に事業所を置く人)
- 開業後に販路を広げる費用がほしい:国の小規模事業者持続化補助金<創業型>(証明書を持つ人が対象、上限200万円)
広島県4市の創業融資と相談窓口の比較
市の創業融資の利率は、広島市の創業チャレンジ・ベンチャー資金が年0.5%、福山市が年1.2〜1.5%、東広島市が年1.3%で、限度額は東広島市の500万円から広島市の3,500万円まで幅があります。市の名前から、その市の節へ移れます。
| 市 | 創業融資 | 限度額・利率 | 相談窓口 |
|---|---|---|---|
| 広島市 | 創業チャレンジ・ベンチャー資金 | 3,500万円・年0.5% | 広島市中小企業支援センター |
| 福山市 | 創業支援資金 | 2,000万円・年1.2〜1.5% | Fuku-Biz・産業振興課 |
| 呉市 | 創業支援資金 | 市の融資制度の案内で確認 | 呉商工会議所など(商工振興課の一覧) |
| 東広島市 | 創業支援資金 | 500万円・年1.3% | 産業振興課・ひろしま創業サポートセンター |
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利率は2026年度の各市の案内のものです。福山市は信用保証付きが年1.2%、保証なしが年1.5%で、別に保証料(年0.7%)がかかります。広島市は事業計画の審査で認定を受けた人だけが使え、別に保証料がかかります。出典:広島市中小企業支援センター、福山市「中小企業融資制度一覧表」、東広島市「中小企業融資制度(創業支援資金)」(2026年10月27日確認)。
広島で選ぶときの事情
広島県では、県の委託でひろしま創業サポートセンターが県内全域の創業相談を受け、開業前と開業1年以内の人は窓口相談も専門家のサポートも無料です。市の窓口と県の窓口のどちらに相談しても、セミナーや個別相談を「特定創業支援等事業」として数えてもらえるかは、市の計画に入っている支援事業者かどうかで決まります。
証明書は、事業を始める市のものを使います。福山市は、福山市の証明書で他の市区町村で会社を設立しても登録免許税は軽くならないとしています。広島市の計画には海田町と府中町も加わっていて、市内の商工会や広島銀行・もみじ銀行・広島信用金庫なども支援事業者です。
市の融資は「市内に事業所を置く」「市内に1年以上住む」など、市ごとに条件が違います。福山市の創業支援資金は、市内に1年以上住んでいる個人か市内に本社がある企業が対象です。東広島市は市内に主な事業所を設ける人が対象で、申し込みは東広島市内の金融機関の窓口が原則です。
特定創業支援等事業の証明:登録免許税が半分、融資の特例も
市の計画に入った相談やセミナーで、経営・財務・人材育成・販路開拓の4つを1か月以上にわたり4回以上学ぶと、市が証明書を出し、会社設立の登録免許税が資本金の0.7%から0.35%に下がります。最低税額は株式会社が15万円から7.5万円、合同会社が6万円から3万円です。
証明書があると、無担保・第三者保証人なしの創業関連保証を、事業開始の6か月前から使えます(通常は2か月前から)。日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金の利率の引き下げの対象にもなり、創業後1年以内の小規模事業者の販路開拓を支える小規模事業者持続化補助金<創業型>(補助率3分の2、上限200万円)にも申請できます。特定創業支援等事業を受けたことの証明について(広島市)
証明書を申請できるのは、事業を始めていない個人と、創業5年未満の人です(広島市は個人、福山市は個人か法人)。福山市は申請から交付まで約2週間で、発行は無料です。法人は代表者がすべての回を受ける必要があります。創業を目指す方へ(創業支援等事業計画のご案内)(福山市)
ひろしま創業サポートセンター:県内どこでも、開業1年以内まで無料
ひろしま創業サポートセンターは、ひろしま産業振興機構が広島県の委託で運営する創業の相談窓口で、広島県内でこれから起業する人と開業1年以内の人が無料で使えます。事業計画書や収支の見通しづくり、資金調達、会計・記帳、税金・社会保険の手続き、ホームページ・SNS、飲食店の厨房や動線の相談まで、常駐の創業マネージャーと専門家が受けます。オンラインでの相談もできます。
場所は広島市中区千田町の広島県情報プラザ1階で、受付は平日8時30分〜17時15分(082-240-7702)です。創業オンラインセミナーなど、市の特定創業支援等事業に数えられるセミナーも開いています。ひろしま創業サポートセンター
広島市:審査で認定されると年0.5%・3,500万円まで借りられる
広島市の創業チャレンジ・ベンチャー支援事業は、事業計画が2回の審査で認定されると、専門家の支援と、年0.5%で3,500万円まで借りられる「広島市創業チャレンジ・ベンチャー資金」が使える制度です。担保と保証人は原則不要(法人は代表者が保証人)で、運転資金・設備資金とも10年以内です。
対象は、事業を始めていないか開業3年未満で、広島市内で創業するか市内に主な事業所がある人です。第1次審査を通ると専門家が事業計画づくりを原則4回まで無料で手伝い、第2次審査で認定されると専門家の派遣(原則12回まで)と研修も無料です。2026年度は第1回〜第3回(最後は10月16日締切)の募集がすべて終わりました。申込先は広島市産業振興センターの中小企業支援センターです。創業チャレンジ・ベンチャー支援事業(広島市中小企業支援センター)
広島市の創業者向けの支援は、市の企業誘致・創業推進課(082-504-2241)が一覧にしています。11月以降も、広島商工会議所の新規創業応援セミナー(11月7日)や、中小企業支援センターの創業者向け研修「DEEP→UP!!」(11月8日から4回)など、特定創業支援等事業に数えられるセミナーが予定されています。創業支援等事業計画に係る創業セミナー(広島市)・創業者向け支援メニューのご案内(広島市)
福山市:創業支援資金は2,000万円まで、相談はFuku-Bizで無料
福山市の創業支援資金は、創業予定者と創業5年未満の中小企業者に、運転資金・設備資金を2,000万円まで、10年以内(据置1年以内)で貸す制度で、利率は信用保証付きが年1.2%、保証なしが年1.5%です。市内に1年以上住む個人か市内に本社がある企業が対象で、創業予定者は創業計画書を出します。特定創業支援等事業の証明書があれば、事業開始の6か月前から申し込めます。福山市中小企業融資制度のご案内(福山市)
福山ビジネスサポートセンターFuku-Bizは、福山市が運営を委託している相談窓口で、備後地域の中小企業・小規模事業者と創業を考える人の相談を、業種を問わず何度でも無料で受けています。福山ビジネスサポートセンターFuku-Biz
福山駅前の商店街で店を開きたい人には、商店街・商業施設・まちづくり会社と福山商工会議所などでつくる「中心市街地ネットワーク」が、相談に応じて支援機関や人につなぎます。事務局は産業振興課(084-928-1038)です。福山駅前で創業したい人へ 中心市街地ネットワーク(福山市)
呉市:ビジネスプランコンテストの奨励金はふるさと納税で集める
呉市の起業家支援プロジェクトは、呉市・東広島市・竹原市など広島中央地域で起業する人のビジネスプランを審査し、選ばれたプランの初期費用を、クラウドファンディング型のふるさと納税で集めた額だけ奨励金として出す制度です。2026年度の応募は7月8日〜9月4日で、すでに締め切りました。呉市起業家支援プロジェクト(呉市)
呉市の商工振興課は、検討・準備・開業直後・開業1〜3年の段階ごとに使える支援を「KURE STARTUP」としてまとめています。相談先は呉商工会議所(呉地域中小企業支援センター)、呉広域商工会、くれ産業振興センター、日本政策金融公庫呉支店、地元の金融機関などで、開業の資金には市の中小企業融資制度の創業支援資金があります。問い合わせは商工振興課(0823-25-3815)です。呉でチャレンジする方へ(呉市)・創業・起業(呉市)
東広島市:創業支援資金は500万円まで・年1.3%
東広島市の創業支援資金は、市内に主な事業所を設けて新たに事業を始める個人や、事業開始・会社設立から5年未満の中小企業者に、運転資金・設備資金を500万円まで(市の他の資金と合わせて2,000万円まで)貸す制度です。利率は年1.3%、期間は据置12か月を含む10年以内です。金融機関の申込書に「創業支援資金融資申込書」と市税の「滞納のない証明書」を添えて、広島銀行・もみじ銀行など市内の取扱金融機関に申し込みます。問い合わせは産業振興課 地域産業支援係(082-420-0921)です。東広島市中小企業融資制度(創業支援資金)(東広島市)
広島中央サイエンスパークの中には、創業間もない企業向けの貸事業場「広島起業化センター クリエイトコア」(20室)があり、ひろしま産業振興機構が運営しています。広島起業化センター「クリエイトコア」(東広島市)
広島県の創業支援でよくある質問
広島県で起業すると、市から返さなくてよい補助金はもらえますか?
4市の創業向けの制度は、相談と融資が中心です。返さなくてよいお金には、証明書を持つ人が申請できる国の小規模事業者持続化補助金<創業型>(上限200万円)や、呉市の起業家支援プロジェクトの奨励金(2026年度の応募は終了)があります。
特定創業支援等事業の証明書は、どの市で取ればよいですか?
事業を始める(会社を設立する)市で取ります。福山市は、福山市の証明書で他の市区町村に会社を設立しても登録免許税は軽くならないと案内しています。
公式情報確認:2026年10月27日(日本時間)。料金や時間は変更されることがあります。
