東京23区の高齢者のインフルエンザ予防接種は、区から届く予診票を医療機関に持っていくと、窓口の支払いが無料から2,500円になります。人口の多い世田谷区・練馬区・大田区・江戸川区・足立区の5区について、2026年度(令和8年度)の自己負担、接種できる期間、無料になる条件、持ち物と、子どもの接種の助成をまとめました。
- 65歳以上の自己負担は、世田谷区・練馬区・大田区が2,500円。江戸川区は75歳以上が無料、足立区は全員無料です
- 今季は流行が早く、世田谷区は9月16日、大田区と江戸川区は9月24日に開始を早めました。練馬区と足立区は10月1日からで、終わりはどの区も2027年1月31日です
- 生活保護を受けている人と、中国残留邦人等の支援給付を受けている人は、5区とも無料です
- 子ども(生後6か月から高校3年生相当まで)の接種にも5区とも助成があり、注射は1回2,000円(足立区は3,000円)、鼻に噴霧するワクチンは4,000円(足立区は6,000円)を接種費用から差し引きます
5区の自己負担と期間を一覧で
高齢者の定期接種の対象は、5区とも接種日に65歳以上の人と、60〜64歳で心臓・じん臓・呼吸器の機能やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害がある人(身体障害者手帳1級相当)で、助成は期間中に1回です。期間の外で受けた接種や2回目の接種は、全額自己負担になります。
| 区 | 高齢者の自己負担 | 期間(2026〜27年) | 子どもの助成(1回) |
|---|---|---|---|
| 世田谷区 | 2,500円 | 9/16〜1/31 | 注射2,000円・点鼻4,000円 |
| 練馬区 | 2,500円 | 10/1〜1/31 | 注射2,000円・点鼻4,000円 |
| 大田区 | 2,500円 | 9/24〜1/31 | 注射2,000円・点鼻4,000円 |
| 江戸川区 | 2,500円(75歳以上は無料) | 9/24〜1/31 | 注射2,000円・点鼻4,000円 |
| 足立区 | 無料 | 10/1〜1/31 | 注射3,000円・点鼻6,000円 |
持ち物は5区とも、区から届いた予診票と、住所・氏名・年齢が分かるもの(マイナンバーカード・運転免許証など)が基本です。予診票は区が対象者に郵送します。夏以降に転入した人や予診票をなくした人は、区に交付を申し込みます。接種する日や予約の要否、ワクチンの在庫は医療機関ごとに違うので、行く前に電話で確かめます。
子どもの助成は、医療機関が決めた接種費用から上の金額を差し引いた残りを窓口で払う仕組みです。注射のワクチンは生後6か月から12歳までが2回、13歳から高校3年生相当までが1回、鼻に噴霧する生ワクチンは2歳から高校3年生相当までが1回で、助成はどちらか一方だけです。
世田谷区は2,500円、9月16日から区内の医療機関で
世田谷区の高齢者の自己負担は2,500円で、期間は2026年9月16日(水)から2027年1月31日(日)までです。例年より早く流行入りしたため、当初の10月1日から開始を早めました。9月15日以前の接種は全額自己負担です。9月30日までは世田谷区内の指定医療機関だけで受けられ、10月1日からは世田谷区以外の都内22区と狛江市・調布市・三鷹市の指定医療機関でも区の予診票が使えます。
予診票は高齢者インフルエンザと高齢者の新型コロナの分を水色の封筒に入れて送っています。8月19日までに転入した人には9月16日に、8月20日から9月30日に転入した人には10月中旬に送り、10月1日以降に転入した人は申し込みが必要です。60〜64歳で対象になる人も申し込みます。持ち物は届いた予診票と本人確認資料。生活保護と中国残留邦人等支援給付を受けている人は無料です。区の予防接種コールセンター(03-5432-2437)は予診票の発行を受け付けますが、接種の予約は受け付けていません。世田谷区 高齢者インフルエンザ予防接種
子どもは、生後6か月から高校3年生相当(2008年4月2日から2026年8月1日までに生まれた人)が対象で、今年度から高校生相当が加わりました。期間は高齢者と同じ9月16日から1月31日までです。助成券は区内の指定医療機関に置いてあり、区への申し込みはいりません。受付で母子健康手帳やマイナンバーカード、子ども医療証など住所と生年月日が分かるものを見せ、助成券に記入します。世田谷区 子どもインフルエンザ予防接種の費用助成
練馬区は2,500円、10月1日から
練馬区の高齢者の自己負担は2,500円で、期間は2026年10月1日(木)から2027年1月31日(日)までです。9月など期間外の接種は全額自己負担で、払い戻しはありません。接種は練馬区の予防接種協力医療機関のほか、練馬区以外の22区と西東京市・武蔵野市の協力医療機関でも受けられます。
予診票と助成のお知らせ、協力医療機関の一覧は9月下旬に対象者へ送られます。10月1日になっても届かない人や、8月21日以降に転居・転入した人は、区の申請フォームか保健予防課予防接種係(03-5984-2484)で発行を申し込みます。持ち物は予診票と、氏名・住所・生年月日が分かる書類(マイナンバーカードなど)です。予診票の「インフルエンザ予防接種希望書」の欄には署名がいります。生活保護と中国残留邦人等支援給付を受けている人は無料で、予診票に「自己負担額 なし」とない場合は福祉事務所の地区担当員に連絡します。練馬区 高齢者インフルエンザの定期接種について
子どもは、生後6か月から高校3年生相当(2008年4月2日以後に生まれた人)が対象で、期間は10月1日から1月31日までです。区から送られた予診票が必要で、母子健康手帳と一緒に協力医療機関へ持っていきます。生活保護を受けている世帯の子は無料です。練馬区 小児インフルエンザ任意予防接種費用の一部助成について
大田区は2,500円、9月24日から
大田区の高齢者の自己負担は2,500円で、期間は2026年9月24日(木)から2027年1月31日(日)までです。例年より早い流行期入りのため開始を早めました。予診票や同封の案内には変更前の「10月1日から」と書かれていますが、9月24日から使えます。9月30日までは大田区内の協力医療機関で、10月1日からはほかの22区の実施医療機関でも受けられます。
予診票は9月17日に発送しました。8月中旬以降に転入した人や予診票をなくした人は、電子申請か感染症対策課(03-4446-2643)で交付を申し込みます。接種の当日は、記入した予診票と、マイナンバーカード・運転免許証など氏名が分かるものを持っていきます。生活保護と中国残留邦人等支援給付を受けている人は0円です。大田区 高齢者インフルエンザ定期予防接種
子どもは、生後6か月から18歳(高校3年生相当)までが対象で、期間は9月24日から1月31日までです。大田区内の協力医療機関に置いてある予診票兼申請書に記入して出すと、窓口の支払いから助成額が差し引かれます。母子健康手帳と、健康保険証や医療証など氏名・生年月日・住所が分かるものを持っていきます。ほかの自治体の医療機関で受けた接種は助成の対象外です。大田区 こどものインフルエンザ予防接種費用の一部助成
江戸川区は75歳以上が無料、9月24日から
江戸川区の高齢者の自己負担は65〜74歳が2,500円で、2027年3月31日の時点で75歳以上の人(1952年4月1日以前に生まれた人)は無料です。60〜64歳で対象になる人も原則2,500円です。期間は2026年9月24日(木)から2027年1月31日(日)までで、9月30日までは江戸川区内の実施医療機関だけ、10月1日からはほかの22区の実施医療機関でも受けられます。
予診票は9月18日から対象者に送っており、届く前に受けたい人は近くの健康サポートセンターで交付を申し込めます。生活保護と中国残留邦人等の支援給付を受けている人には、自己負担0円の予診票が届きます。0円でない予診票が届いたときや、9月1日以降に転入した人は、保健予防課庶務係(03-5661-5209)に連絡します。接種の前に実施医療機関へ電話などで連絡し、予診票を持っていきます。江戸川区 令和8年度高齢者インフルエンザ予防接種費用の一部助成
子どもは、2026年中に生後6か月になる人から高校3年生相当まで(2008年4月2日から2026年7月1日までに生まれた人)が対象で、期間は9月24日から1月31日までです。予診票は9月18日に送っており、江戸川区内の実施医療機関で受けたときだけ助成されます。鼻に噴霧する生ワクチンは1月22日までで、1月23日から31日までは受けられません。江戸川区 令和8年度小児インフルエンザ任意接種費用の一部助成
足立区は無料、開始は10月1日のまま
足立区の高齢者のインフルエンザ予防接種は、期間中1回まで無料で、期間は2026年10月1日から2027年1月31日までです。区は医師会と協議し、ワクチンの供給や予診票の配達の時期を理由に、開始日を早めないと説明しています。9月中に受けた接種は、他区で受けた場合も含めて助成の対象外です。
予診票は9月11日に一斉に発送しました。7月31日以降に転入した人や予診票をなくした人は、保健予防課(区役所南館2階)や各保健センターの窓口、オンライン申請、お問い合わせコールあだち(03-3880-0039、8時〜20時)で交付を申し込みます。窓口ならその場で受け取れます。定期接種は23区の指定医療機関で受けられます。
足立区は、年度の途中で65歳になる人が誕生日の前に受ける接種も「任意接種」として無料にしています。対象は1961年10月3日から1962年4月1日までに生まれた人などで、受けられるのは足立区内の指定医療機関だけです。問い合わせは衛生部保健予防課予防接種係(03-3880-5094)です。足立区 高齢者インフルエンザ予防接種
子どもは、生後6か月の前日から高校3年生相当までが対象で、期間は10月1日から1月31日までです。助成額は注射の不活化ワクチンが1回3,000円、鼻に噴霧する生ワクチンが1回6,000円で、5区の中で最も大きい額です。予診票は9月末までに郵送され、足立区内の指定医療機関で受けます。足立区 小児インフルエンザワクチン任意接種費用一部助成について
東京で選ぶときの事情
東京23区の高齢者の接種は、多くの区で住んでいる区以外の23区の指定医療機関でも区の予診票が使えますが、開始を早めた区の9月中の接種は、住んでいる区の医療機関に限られます。東京ならではの点をまとめます。
- 開始日が区で分かれました。同じ東京でも、世田谷区は9月16日、大田区と江戸川区は9月24日、練馬区と足立区は10月1日で、隣の区の情報をそのまま当てはめると、助成の対象外の日に受けてしまうことがあります。
- 使える医療機関の範囲が区で違います。世田谷区は他の22区と狛江市・調布市・三鷹市、練馬区は他の22区と西東京市・武蔵野市、大田区・江戸川区は他の22区、足立区の定期接種は23区の指定医療機関です。
- 子どもの助成は住んでいる区の医療機関に限る区が多く、大田区・江戸川区・足立区は区内の医療機関で受けたときだけ助成されます。勤め先や学校の近くで受ける予定なら、区の一覧に載っているか先に確かめます。
- 予診票を持っていかないと助成を受けられません。練馬区は予診票を持参しなかった接種を助成の対象外としていて、高齢者の分の払い戻しもありません。
- 世田谷区によると、75歳以上を対象にした高用量ワクチンの定期接種化は2026年度は見送りになり、今季は従来どおりの標準量のワクチンです。
接種するかどうかは医師と相談して決める
高齢者のインフルエンザ予防接種は、本人が希望したときに受けるもので、義務ではないと各区が案内しています。予診票は接種してよいかを医師が判断するための大切な情報で、接種の日に医師が受けるべきでないと判断した場合は受けられません。
持病で通院している人や、以前の予防接種のあとに体調を崩したことがある人、卵などにアレルギーがある人は、かかりつけの医師に相談してから決めます。子どもの接種も法律に基づかない任意の予防接種で、注射と鼻に噴霧するワクチンのどちらにするかは、接種する医療機関の医師と相談して選びます。新型コロナのワクチンとの同時接種は、医師が特に必要と認めた場合にできると足立区は案内しています。
よくある質問
9月に受けた接種は助成の対象になりますか?
区によって違います。世田谷区は9月16日以降、大田区と江戸川区は9月24日以降に区内の医療機関で受けた接種が対象です。練馬区と足立区は10月1日からで、9月中の接種は全額自己負担です。
65歳の誕生日の前に受けられますか?
定期接種は、65歳の誕生日の前日から受けられます(世田谷区・練馬区・大田区が案内)。それより前に受けると全額自己負担です。足立区だけは、年度の途中で65歳になる人が誕生日の前に区内の指定医療機関で受ける接種も、任意接種として無料にしています。
予診票が届きません。
転入した時期によっては申し込みが必要です。世田谷区は予防接種コールセンター(03-5432-2437)、練馬区は保健予防課予防接種係(03-5984-2484)、大田区は感染症対策課(03-4446-2643)、江戸川区は保健予防課庶務係(03-5661-5209)、足立区はお問い合わせコールあだち(03-3880-0039)か窓口で受け付けています。
自分が対象になるか、どの医療機関で受けられるかは、住んでいる区の担当窓口に問い合わせてください。
公式情報確認:2026年10月6日(日本時間)。料金・営業時間は変更されることがあります。
