ほかの県から東京23区へ引っ越してきた家族は、住み始めてから14日以内に区へ転入届を出し、同じころにマイナンバーカード・国民健康保険・児童手当・子どもの医療証、そして都の「018サポート」の手続きを済ませます。期限がいちばん短いのは児童手当で、前の住所の転出予定日の翌日から15日以内です。
平日の日中に区役所へ行けない人のために、区ごとに土曜・日曜・夜間の窓口があります。この記事では大田区・練馬区・世田谷区・江戸川区の4区を取り上げ、手続きごとの期限と、土日・夜間に何ができて何ができないかを比べました。
転入後の手続きと期限の一覧
転入届と国民健康保険は14日以内、児童手当は転出予定日の翌日から15日以内に出すのが決まりです。子どもの医療証の期限は区によって違い、018サポートだけは区ではなく東京都に申請します。

| 手続き | 期限 | 出す先 | 気をつける点 |
|---|---|---|---|
| 転入届 | 住み始めて14日以内 | 区役所・出張所など | 住む前には出せない |
| マイナンバーカード | 転入届と同時 | 転入届と同じ窓口 | 暗証番号(数字4桁)がいる |
| 国民健康保険 | 異動から14日以内 | 区の国保の窓口 | 自動では加入しない |
| 児童手当 | 転出予定日の翌日から15日以内 | 区の子育ての担当 | 遅れた月の分は出ない |
| 子どもの医療証 | 区で違う(3か月・6か月など) | 区の子育ての担当 | 申請しないと届かない |
| 018サポート | 支給回ごとの申請期限 | 東京都の専用サイト | 区の手続きとは別 |
4区の窓口と土日・夜間を比べる
日曜に転入届を出せるのは4区のうち大田区だけで、練馬区と世田谷区は土曜、江戸川区は月2回の水曜の夜に窓口を開けています。ただし土日・夜間は扱う手続きが平日より少なく、国保や児童手当がその日に済まないことがあります。
| 区 | 平日の転入届 | 土日・夜間 | 最寄り駅・徒歩 |
|---|---|---|---|
| 大田区 | 8時30分〜17時 | 月・木は19時まで、日曜9〜17時(預かり) | 蒲田駅東口から約1分 |
| 練馬区 | 8時30分〜19時 | 土曜9〜17時(練馬区民事務所) | 練馬駅西口から5分 |
| 世田谷区 | 8時30分〜17時 | 土曜9〜17時(6か所、第3土曜は休み) | 松陰神社前駅・世田谷駅から5分 |
| 江戸川区 | 8時30分〜17時 | 第1・第3水曜は19時まで(区民課) | 新小岩駅などから都営バス |
最寄り駅は区役所本庁舎(世田谷区は第2庁舎のくみん窓口)のものです。各区とも出張所や区民事務所でも転入届を受け付けています。
転入届は住み始めてから14日以内
転入届は、新しい住所に住み始めた日から14日以内に、窓口で出します。住み始める前には出せず、郵送でも出せません。江戸川区は、届出を怠ると5万円以下の過料になることがあると案内しています。
持ち物は、前の住所の役所が出した転出証明書と、窓口に行く人の本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)です。前の住所でマイナンバーカードを使って転出届を出した人(マイナポータルからのオンライン申請を含む)は、紙の転出証明書はいらず、代わりにマイナンバーカードを持っていきます。届け出られるのは本人・世帯主・同じ世帯の人で、それ以外の人が行くときは委任状がいります。
練馬区は、発行から3か月以上たった転出証明書での転入や、引っ越した日から1年以上たった転入は、平日の夜間と土曜には受け付けません。国外からの転入も平日の日中だけです。区外から世田谷区に引越しをしてきたときの届出(世田谷区)・転入届(江戸川区)
マイナンバーカードは転入届と同じ日に
マイナンバーカードを引き続き使うには、転入届のときに家族全員分のカードを持っていき、継続利用の手続きをします。カードごとに、住民基本台帳用の暗証番号(数字4桁)を入力します。暗証番号が分からないときは再設定が必要で、江戸川区は、カード以外の本人確認書類を1点持ってくるよう案内しています。
期限に注意がいります。世田谷区と練馬区は、マイナンバーカードを使って転出届を出した人は、転出予定日から30日以内、かつ住み始めてから14日以内に転入届を出さないとカードが失効すると案内しています。練馬区によると、失効すると再交付に1か月以上かかります。江戸川区では、14日以内に転入届を出し、その届出日から90日以内であることが、継続利用の条件です。
署名用電子証明書(英数字6〜16桁の暗証番号のもの)は、引っ越しで自動的に失効します。コンビニでの証明書の発行や電子申請に使う人は、改めて発行の手続きをします。マイナンバーカードの継続利用(江戸川区)・転入届(練馬区)
前の住所での転出届は、マイナポータルからオンラインで出せます。同時に転入先の区へ来庁予定を伝えられ、転入の日は家族のうち1人が自分のマイナンバーカードを窓口で見せれば手続きできます。引越し手続オンラインサービス(デジタル庁)
国民健康保険は自分で加入の届出をする
会社の健康保険に入っていない人は、転入した日から14日以内に、区で国民健康保険の加入の届出をします。加入は自動では行われず、届出が遅れても保険料は加入すべき日までさかのぼって納めます。練馬区は、届け出ていない間の医療費が全額自己負担になる場合があると案内しています。
持ち物は、世帯主と加入する人全員のマイナンバーが分かるもの(マイナンバーカードなど)と、窓口に行く人の本人確認書類です。江戸川区は、保険料を口座振替にする人にキャッシュカード(または通帳と届出印)も持ってくるよう案内しています。前の市区町村で国保に入っていた人は、そちらで脱退の手続きをします。
新しい資格確認書は、練馬区では届出から1週間ほどで世帯主あてに簡易書留で届きます。その場で受け取りたいときは、区役所本庁舎3階のこくほ資格係か石神井庁舎のこくほ石神井係で手続きします(区民事務所では即日交付をしていません)。加入の手続き(国保)(練馬区)・国民健康保険の加入(大田区)・引越しに伴う国民健康保険の手続き(江戸川区)
子どもがいる家庭の手続き
児童手当は、前の住所で受け取っていても、23区に転入したら改めて区に申請します。医療証と018サポートも、申請しなければ始まりません。金額や区ごとの上乗せは東京の018サポートと子ども医療費の記事で比べています。
児童手当:転出予定日の翌日から15日以内
児童手当は原則、申請した月の翌月分から出ます。月の後半に引っ越して申請が翌月になっても、前の住所の転出予定日の翌日から15日以内に申請すれば、申請した月の分から受け取れます。15日を過ぎると、受け取れない月が出ることがあります。世田谷区によると、15日には土日・祝日を含めて数え、15日目が閉庁日なら次の開庁日までです。
申請は窓口・郵送・電子申請(マイナポータル)のどれでもできます。郵送は担当に届いた日が申請日です。書類がそろわないときは、請求書だけを先に出せば、その日を申請日として受け付けると世田谷区・江戸川区は案内しています。世田谷区は、転入直後の電子申請は電子証明書の情報が反映されるまで最長2日かかるため、窓口で転入の手続きを終えた日から2日目以降に申請するよう案内しています。公務員は勤務先に申請します。児童手当のご案内(世田谷区)・児童手当(大田区)
子どもの医療証:期限は区で違う
子どもの医療証(乳・子・青の医療証、マル乳・マル子・マル青)は、18歳になった後の最初の3月31日までの子が対象です。転入や出生のあとに申請しないと発行されません。練馬区は、区から申請書を一律に送ることはしていないと案内しています。
さかのぼれる期間は区で違います。大田区は転入日から6か月以内、世田谷区と江戸川区は3か月以内に申請すれば、転入日から助成の対象になります。過ぎると、大田区と世田谷区は申請した月の初日から、江戸川区は申請日からの対象です。練馬区は原則として電子申請(LoGoフォーム)で受け付け、申請から1週間ほどで医療証を郵送します。練馬区では、医療証が届くまでにかかった医療費は、いったん払ってから区に払い戻しを申請します。児童医療費助成制度(大田区)・子ども等医療費助成制度(世田谷区)・子ども医療費助成制度(江戸川区)・子ども医療費の助成(練馬区)
018サポート:都に別に申請する
東京都の018サポートは、都内に住む0〜18歳(18歳になった後の最初の3月31日まで)の子に月5,000円を出す都の給付で、所得制限はありません。区の窓口ではなく、都の専用サイトから申請します。各月1日に都内に住んでいるかで月数を数えるので、たとえば8月10日に都外から転入した子は、9月から3月までの7か月分です。都内のほかの区市町村へ引っ越したときは、マイページから新しい住所を届けます(支給額は変わりません)。
2026年度(令和8年度)は、11月1日までに申請すると12月の支給から、2027年3月1日までに申請すると2027年4月の支給から受け取りが始まります。018サポート(東京都)・018サポート よくあるご質問(東京都)
区ごとの窓口と土日・夜間の扱い
土日・夜間の窓口で転入届を出しても、児童手当や国保の加入、マイナンバーカードの手続きは平日の日中にもう一度行くことになる区があります。区ごとに、どの窓口で何ができるかをまとめました。
大田区:日曜と月・木の夜に転入届を預かる
平日の転入届は、本庁舎1階の戸籍住民窓口か特別出張所(蒲田東特別出張所を除く)で、8時30分から17時まで受け付けます。本庁舎では、月曜・木曜の17時から19時までの夜間窓口と、日曜の9時から17時までの休日窓口でも転入届を受け取ります。
ただし夜間・日曜は転入届の「預かり」で、住所の異動にともなう国民健康保険・国民年金・介護保険・小中学校・マイナンバーカードの手続きはできません。これらは後日、平日に行います。
国保の加入は、本庁舎4階の国保年金課か特別出張所(蒲田東を除く)でできます。児童手当と子どもの医療証は、本庁舎3階の子育ち支援課のほか、転入・出生にともなう申請に限って特別出張所にも出せます。医療証をその日に受け取れるのは子育ち支援課の窓口だけです。子育ち支援課の窓口の受付時間は、2027年4月1日から平日9時〜16時30分に変わります。転入届(大田区)・本庁舎の夜間・休日の窓口サービス(大田区)
大田区役所 本庁舎:東京都大田区蒲田五丁目13番14号。JR京浜東北線・東急多摩川線・池上線の蒲田駅東口から徒歩約1分、京急蒲田駅西口から徒歩約10分。Google マップ。電話:戸籍住民課 03-5744-1185、子育ち支援課 03-5744-1275。
練馬区:区民事務所は平日19時まで、土曜も
練馬区の転入届は、区内6か所の区民事務所(練馬・早宮・光が丘・石神井・大泉・関)で受け付けます。平日は8時30分から19時まで、土曜は本庁舎1階の練馬区民事務所だけ9時から17時まで開いています。日曜・祝日は休みです。マイナンバーカードの住所の書き換えは、平日18時30分まで、土曜は16時までです。
3月と4月は練馬区民事務所がとても混み、受付から手続きが終わるまで3時間以上かかることがあると区は案内しています。区のサイトの「リアルタイム窓口混雑情報」で、どの区民事務所に何人待っているかが分かります。
国保の加入は、区民事務所で転入の手続きをするときにあわせて行います(受付は平日17時まで)。平日の夜間は、事前に電話で予約すれば時間外窓口でも加入の手続きができます。児童手当と子どもの医療証は区民事務所では受け付けず、児童手当は本庁舎10階の児童手当係か光が丘・石神井・大泉の総合福祉事務所(平日8時30分〜17時15分)、または郵送・電子申請、医療証は原則として電子申請です。区民事務所(練馬区)・児童手当(練馬区)
練馬区役所 本庁舎(練馬区民事務所):東京都練馬区豊玉北6丁目12番1号。西武池袋線・西武有楽町線の練馬駅西口から徒歩5分、都営大江戸線の練馬駅から徒歩7分。Google マップ。電話:練馬区民事務所 03-5984-4528、こくほ資格係 03-5984-4554、児童手当係 03-5984-5824。
世田谷区:土曜は6か所で国保まで
世田谷区の転入届は、5つの総合支所のくみん窓口と出張所の、あわせて10か所で受け付けます。平日は8時30分から17時までです。月曜と休日の翌日は特に混みます。
土曜は、世田谷・北沢・玉川・砧・烏山の各総合支所のくみん窓口と太子堂出張所の6か所が、9時から17時まで開いています(第3土曜・祝日・年末年始は休み)。土曜も転入届とそれにともなう国民健康保険の手続き、マイナンバーカードの券面の書き換えができますが、国保は担当課への確認が要る場合は預かりになります。海外からの転入は土曜には受け付けません。16時以降に来ると、その日のうちに終わらないことがあります。
児童手当は土曜には受け付けず、平日に子ども家庭課か各総合支所の子ども家庭支援課(くみん窓口と同じ総合支所の別の窓口)で申請します。子どもの医療証も同じ窓口のほか、郵送・電子申請で申請できます。土曜日の取扱いについて(世田谷区)・転入・転居届に伴う関連手続きの案内(世田谷区)
土曜の窓口の最寄り駅は、世田谷総合支所が東急世田谷線の松陰神社前駅・世田谷駅から徒歩5分、北沢総合支所が下北沢駅から徒歩5分、玉川総合支所が等々力駅下車すぐ、砧総合支所が成城学園前駅から徒歩3分、烏山総合支所が千歳烏山駅から徒歩5分、太子堂出張所が三軒茶屋駅から徒歩4分です。土曜日受付窓口(世田谷区)
世田谷くみん窓口:東京都世田谷区世田谷4丁目22番35号 世田谷区役所第2庁舎1階。Google マップ。電話:せたがやコール 03-5432-3333(毎日8時〜21時)、子ども家庭課 子ども医療・手当 03-5432-2309。
江戸川区:第1・第3水曜は19時まで
江戸川区の転入届は、区役所区民課と5つの事務所(小松川・葛西・小岩・東部・鹿骨)の戸籍住民係で、平日8時30分から17時まで受け付けます。土日・祝日は閉庁で、区民館などの夜間・休日の窓口は戸籍の届書だけを預かり、転入届は受け付けません。区民課の窓口情報サイトから、来庁の日時を予約できます。戸籍の届出の窓口(江戸川区)・区民課(江戸川区)
区民課(本庁舎)だけは、祝日を除く第1・第3水曜に窓口の一部を延長し、転入届は19時まで、住所の異動にともなう国民健康保険・国民年金の手続きは19時30分まで受け付けます。延長日の受付にマイナンバーカードの手続きは含まれません。2026年は10月7日・21日、11月4日・18日、12月2日・16日、2027年は1月6日・20日、2月3日・17日、3月3日・17日です。17時15分以降は区役所の駐車場が使えません。
児童手当の窓口は本庁舎東棟2階の児童家庭課だけで、各事務所では受け付けません(郵送・電子申請も可)。子どもの医療証は、児童家庭課か各事務所の保険年金係の窓口で申請するとその場で受け取れ、電子申請・郵送なら1週間ほどで届きます。区役所区民課の窓口時間延長のお知らせ(江戸川区)・児童手当(江戸川区)
江戸川区役所:東京都江戸川区中央1丁目4番1号。JR総武線の新小岩駅から都営バス(新小21・新小22)、都営新宿線の船堀駅から都営バス(新小21)で「江戸川区役所」下車。Google マップ。電話:区民課 戸籍住民係 03-5662-0591、区役所代表 03-3652-1151。区役所へのアクセス(江戸川区)
東京で選ぶときの事情
東京の子どもの医療証は都内の医療機関でしか使えないので、都外で受診したときは窓口で払い、あとから区に払い戻しを申請します。転入のときに知っておきたい東京ならではの事情は、ほかにもあります。
- 区役所の出先の名前と役割が区ごとに違います。大田区は「特別出張所」、練馬区は「区民事務所」、世田谷区は「くみん窓口」と「出張所」、江戸川区は「事務所」で、児童手当を出先で受け付けるかどうかも区によって分かれます。
- 018サポートを「マイナンバーカードで新規申請」から申し込むとき、都は各月1日に住んでいる人の情報を翌月中旬ごろに登録するため、転入した直後はこの方法で申請できないことがあります。その場合は「その他の方法での新規申請」を使います。
- 子どもが東京都の外に本拠がある国民健康保険組合に入っていると、医療証は発行されず、医療費はすべて払い戻しで助成されます(大田区・練馬区が案内)。
- 窓口の混み具合をネットで見られる区があります。練馬区の区民事務所、世田谷区のくみん窓口・出張所、江戸川区の区民課は、待っている人数などを区のサイトで公開しています。
よくある質問
日曜に転入届を出せますか?
この記事の4区では、大田区が本庁舎で日曜の9時から17時まで転入届を預かります。ただし国保・マイナンバーカードなどの手続きはその日にはできないので、平日にもう一度行きます。練馬区と世田谷区は土曜、江戸川区は第1・第3水曜の夜に窓口があります。
前の住所で、マイナポータルから転出届を出しました。何を持っていけばいいですか?
転入する人全員分のマイナンバーカードを持っていきます。紙の転出証明書はいりません。転出予定日から30日以内、かつ住み始めてから14日以内に転入届を出さないと、カードが失効すると世田谷区・練馬区は案内しています。
都内の別の区へ引っ越したら、018サポートはどうなりますか?
都内の引っ越しなら支給額は変わりません。018サポートのマイページの「登録情報を変更する」から、新しい住所を届けます。児童手当と医療証は、引っ越し先の区で改めて手続きします。
自分の家庭がどの手続きの対象になるか、書類が足りるかは、住む区の担当窓口に問い合わせてください。018サポートは、018サポート給付金コールセンター(0120-056-018、9時〜19時、12月29日〜1月3日を除く)が答えています。
公式情報確認:2026年10月4日(日本時間)。料金・営業時間は変更されることがあります。
