業者を選ぶ東京23区・東京都

ハチの巣を見つけたら。東京4区は条件つきで無料撤去、江戸川区は最大7千円助成

スズメバチの巣の写真に、東京の区のハチの巣の撤去の文字
写真:Pexels(Rajesh S Balouria)

世田谷・練馬・大田・足立の4区は条件に合えばスズメバチなどの巣を区の費用で撤去、江戸川区は費用の3分の1(上限7,000円)を助成。5区の窓口と条件、賃貸の連絡先、ハチ110番の料金(税込12,100円から)、刺されたときの#7119までまとめました。

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家の軒下や庭木にハチの巣ができたときの連絡先を、東京23区で人口の多い世田谷区・練馬区・大田区・江戸川区・足立区の5区についてまとめました。区がしてくれること、管理会社に先に連絡する場面、業者に頼むときの料金と流れ、刺されたときの電話番号までです。

先に答えを書くと、5区のうち世田谷区・練馬区・大田区・足立区の4区は、条件に合えばスズメバチなどの巣を区の費用で取り除きます。江戸川区は区では取らず、業者に払った費用の3分の1(上限7,000円)を助成します。区の条件に合わない巣、たとえばアシナガバチの巣(大田区・足立区)や高い所の巣は、自分で対処するか業者に頼みます。区の仕組みが使えない巣を民間に頼む場合、受付窓口のハチ110番ではスズメバチ以外が12,100円から、スズメバチが16,500円から(税込・出張費込み)です。

ハチの巣の駆除を【ハチ110番】に相談する(PR)

方法すること費用向く場面
自分で取るアシナガバチの小さな巣まで殺虫剤代スズメバチは不可
区の窓口条件つきで撤去(4区)・助成(江戸川区)無料・一部助成持ち家の敷地の巣
管理会社共用部分や賃貸の建物の対応契約によるマンション・賃貸
民間業者調査・見積り・駆除有料区の対象外・急ぐ

スズメバチの巣には近づかない。アシナガバチは手順どおりなら自分で

スズメバチの巣は、初期の小さな巣のほかは自分で取らず、専門家に頼むのが基本です。東京都保健医療局は、東京でよく見られるのはコガタスズメバチとキイロスズメバチで、どちらも樹木や軒下にボール状の巣を作り、巣を守る本能が強く興奮すると集団で人を襲う、と説明しています。スズメバチ(東京都保健医療局)

大田区のページによると、スズメバチは4月下旬ごろから巣を作り始め、9月下旬ごろに数がいちばん多くなります。巣に近づくだけで威嚇し、すぐに離れなければ攻撃してくるので、晩夏から秋は特に注意が要ります。巣は冬までに空になり、翌年は使われません。スズメバチとアシナガバチ(大田区)

アシナガバチは、刺激しなければふつうは襲ってこないハチで、5区とも自分で取り除く手順を案内しています。日が暮れてしばらくたってから(目安は区により日没後1〜3時間)、長袖・長ズボン・帽子・手袋で肌を隠し、市販の殺虫スプレーを巣全体にかけ、翌日にハチがいないのを確かめてから巣を落とす、という流れです。ライトを巣に当てるとハチが向かってくるので当てません。練馬区は自分の身長くらいの高さまでを目安にし、江戸川区は作業の前に近所の人や通行人に知らせるよう勧めています。高い所の巣や危ないと感じる巣は、無理をせず業者に頼みます。

見分け方は、スズメバチの巣がまだら模様のボール状で出入口が1つ、アシナガバチの巣がお椀を伏せた形で六角形の穴がたくさん見える形です。種類に自信がないときは、手を出す前に区の窓口に聞きます。

区の窓口は? 4区は条件つきで無料撤去、江戸川区は費用を助成

世田谷区・練馬区・大田区・足立区は、住まいの敷地にできたスズメバチなどの巣を、条件に合えば区の費用で取り除きます。どの区も、対象になるハチの種類や巣の場所に条件があります。

世田谷・練馬・大田・江戸川・足立の5区のハチの巣への対応と対象、窓口の電話の早見表
ハチの巣への5区の対応(各区の公式ページで2026年10月6日に確認。図解:この街手帖 編集部)
区区の対応対象のハチ電話
世田谷区委託業者が無料で除去キイロ・コガタスズメバチ、アシナガバチ03-5432-2903
練馬区条件を満たせば区の費用で撤去スズメバチなど03-3995-1220
大田区専門業者が無償で撤去スズメバチだけ03-5747-4010
江戸川区撤去はせず費用の3分の1を助成スズメバチ03-5662-1996
足立区委託業者が除去スズメバチだけ03-3880-5374

世田谷区:アシナガバチも対象、高さ3メートルまで

世田谷区は、区内に住む人の住まいとその敷地にできた巣で、条件をすべて満たすものを、区が委託した事業者が無料で取り除きます。対象はキイロスズメバチ・コガタスズメバチ・アシナガバチの巣で、今住んでいる家の壁や塀、敷地の木に外から見える形でできていて、地面か床から3メートル以内(1階の軒下くらい)にあることが条件です。屋根や塀に上る作業や、窓から身を乗り出す作業はできません。

立ち会いは平日の日中(午前9時〜11時30分、午後1時〜4時)で、時間の指定はできません。マンション・アパートの共用部分、店舗や事務所、天井裏や戸袋・室外機の中など外から見えない巣、落ちた巣や空の巣は対象外です。対象にならないときは民間の業者に直接頼み、区は専門業者の組合を紹介しています。保健所ではハチ専用スプレーの貸し出しもしています。問い合わせは世田谷保健所生活保健課生活環境衛生(03-5432-2903、平日8時30分〜17時)。ハチの巣の除去について(世田谷区)

自分でハチの巣を除去するときは(世田谷区公式チャンネル)

練馬区:害虫相談ダイヤルは11月30日まで、土日祝も

練馬区は、ハチを基本的に益虫と考えて共存をめざすとしたうえで、生活に支障のあるスズメバチなどの巣に限り、条件を満たせば区の費用で撤去すると、パンフレット「ホントのハチ」に書いています。窓口は練馬区害虫相談ダイヤル(03-3995-1220)で、専門の業者が無料で相談に応じます。受付は2026年5月1日から11月30日まで、土日・祝日も含めて午前9時から午後5時までです。撤去には、巣の高さや目で見える場所にあることなどの条件があります。練馬区害虫相談ダイヤル(練馬区)

ダイヤルの期間外は、健康部生活衛生課環境衛生監視担当係(03-5984-2485)が担当です。「ホントのハチ」を発行しました(練馬区)

大田区:スズメバチだけ無償、相談専用電話は10月26日まで

大田区は、人の生活に支障となる場所にできたスズメバチの巣に限り、専門業者が無償で撤去します。頼むのは巣のある場所の所有者か管理者で、崖や高所など危ない場所の巣は撤去できないことがあります。アシナガバチなどスズメバチ以外の巣は撤去せず、対処の方法を伝えます。

2026年はハチの巣の相談専用電話(03-5747-4010)を6月22日から10月26日まで開いていて、受付は平日の午前9時から午後5時までです。電話のあとに巣の写真を送るよう頼まれることがあります。期間外は生活衛生課環境衛生担当(03-5764-0694)へ。公共施設や電柱の巣は、それぞれの管理者の連絡先を教えてもらえます。ハチの巣に関する相談専用電話(大田区)

江戸川区:区は取らない。助成は上限7,000円

江戸川区は、私有地の巣を区では撤去していません。そのかわり、区内の個人の住まいでスズメバチの巣を業者に取ってもらった人に、払った費用の3分の1(消費税を除き千円未満は切り上げ)を、7,000円を上限に助成します。高所作業車を使った場合の上限は14,000円で、ただ高い所での作業というだけでは当たりません。事業所、マンションの共有スペース、賃貸住宅などは対象外です。

申請には、スズメバチの巣を除去したと書かれた業者の作業報告書、領収書、巣の写真(撤去後でも可)、振込先、本人確認書類が要ります。区役所本庁舎北棟3階の環境部環境課相談係の窓口か、電子申請で出します。入金までは最大1か月半ほどかかります。問い合わせは同係(03-5662-1996)です。業者が分からないときは、区は公益社団法人東京都ペストコントロール協会(03-3254-0014)を案内しています。カラス及びスズメバチの巣を除去した経費の一部を助成します(江戸川区)

足立区:スズメバチの巣は区の委託業者が除去

足立区は、スズメバチの巣に限り、専門業者への委託で除去します。公共施設や都営住宅・公団など、管理者のいる施設は除きます。希望するときは足立保健所生活衛生課生活衛生係(03-3880-5374)に相談します。スズメバチ以外の巣は、自分で取るか業者に頼みます。

足立区は、アシナガバチやスズメバチの巣は1年で空になり、冬に働きバチが死ぬと二度と使われないので、刺される心配のない場所なら冬まで待ってから取る方法もある、と案内しています。ハチにご用心(足立区)

マンション・賃貸なら、まず管理会社や大家さんに

集合住宅の共用部分や賃貸の建物にできた巣は、区や業者より先に管理会社か大家さんに連絡します。世田谷区はマンション・アパートの共用部分を無料除去の対象から外し、足立区も管理者のいる施設を除いています。江戸川区の助成も、賃貸住宅とマンションの共有スペースは対象外です。

江戸川区は、巣のある場所ごとの連絡先を一覧にしています。都営住宅の敷地はJKK東京お客さまセンター(0570-03-0072)、電柱は東京電力カスタマーセンター(0120-995-002)、それ以外の私有地はその施設の管理者です。借りている部屋なら、業者を呼ぶより先に管理会社や大家に相談する手もある、というのが国民生活センターの助言です。ハチについて(江戸川区)

ハチ110番の料金は? 税込12,100円から

出張費を含めた税込の駆除料金は、スズメバチが16,500円から、ミツバチとアシナガバチが12,100円からです。受付を運営するのはシェアリングテクノロジー株式会社で、家に来て調べ、巣を取るのは提携先の加盟店です。区の無料撤去の対象から外れる巣(大田区・足立区のアシナガバチ、世田谷区の高さ3メートルを超える巣など)や、平日に立ち会えないときの選択肢になります。

ハチの種類駆除料金備考
ミツバチ12,100円〜税込・出張費込み
アシナガバチ12,100円〜税込・出張費込み
スズメバチ16,500円〜税込・出張費込み

表の金額は最低額です。地域や加盟店によってはこの価格で受けられないことがあり、巣の場所が分からない・取り出せない・高所にあるといった場合は別料金になることがあります。払う額は、現地で出る見積りで決まります。

頼み方は、フォームか電話で相談する(24時間365日受付)→加盟店が来てハチの種類や被害の様子を調べる→その場で見積り→駆除→終わってから支払い、の順です。公式の説明では、現地の調査から見積りまでは無料で、見積りの段階で断ってもキャンセル料はかからず、見積りの額から追加料金はとらないとしています。ただし、地域・加盟店・現場の状況によっては、事前に知らせたうえで調査や見積りに費用がかかる場合がある、とも書かれています。

現金のほかクレジットカードでも払えますが、一部の地域ではカードが使えず、手数料がかかることもあります。加盟店によっては作業の前に支払う場合もあります。申込フォームの地域は東京都も選べますが、対応できるかは地域と加盟店しだいなので、住所を伝えて確かめます。利用規約によれば窓口の利用自体に料金はかからず、工事の契約相手は加盟店です。依頼を取り消す・契約を解除するときも、加盟店へ直接伝えます。江戸川区の助成を使うなら、スズメバチの巣を除去したと書かれた作業報告書と領収書を必ず受け取ってください。ハチ110番(シェアリングテクノロジー)

業者と契約する前に確かめること

作業の前に、見積りの総額、作業する会社名、キャンセルの費用、追加料金の有無を確かめてから頼みます。害虫・害獣の駆除の相談は国民生活センターに多く寄せられていて、刺されたら死ぬと言われて慌てて頼んだものの高額で解約したい、という例も載っています。害虫・害獣駆除のトラブルにご注意(国民生活センター)

同センターによると、料金は家の広さや構造、被害の程度で変わるので、広告の「〇〇円から」で済むとは限りません。複数の業者から見積りをとるつもりで話を聞き、不安をあおってその場で決めさせようとする業者とは契約せず、納得できなければその場で払わないことが大切です。最初に聞いた額と請求が大きく食い違う場合などは、訪問販売としてクーリング・オフできることがあります。相談先は消費者ホットライン188です。作業後に高額請求する害虫駆除トラブル(国民生活センター)

東京で選ぶときの事情

同じ東京23区でも、隣の区の情報がそのまま当てはまらないのがハチの巣の扱いです。東京ならではの点をまとめます。

  • 区によって「区が取る」か「費用を助成する」かが分かれます。今回の5区では、世田谷区・練馬区・大田区・足立区が撤去、江戸川区が助成です。
  • 対象のハチも区で違います。世田谷区はアシナガバチの巣も取りますが、大田区と足立区はスズメバチの巣だけです。
  • 受付の期間と曜日が区で違います。大田区の相談専用電話は10月26日までの平日、練馬区の害虫相談ダイヤルは11月30日まで土日祝も受け付けます。世田谷区の立ち会いは平日の日中だけです。
  • マンションや都営住宅など管理者のいる建物が多く、共用部分の巣は区の撤去や助成の対象外になることが多いので、まず管理会社や管理者に連絡します。
  • 電柱は東京電力、都道の街路樹は都の建設事務所、区立公園は区の公園の担当というように、場所ごとに連絡先が分かれています(江戸川区の一覧による)。

刺されたら。全身に症状が出たらすぐ受診、迷ったら #7119

刺されたあとに気分が悪い、動悸がするなど全身の症状が出たら、すぐに医療機関で受診します。足立区は、ハチ毒にアレルギーがある人は全身の症状から呼吸困難や意識障害などのショック症状が出て、死に至ることもあると書いています。以前に刺されたことがある人も、すぐに受診するよう案内しています。江戸川区も、ひどく腫れる、じんましん、吐き気、息苦しさなどの症状があればすぐに医師の診察を受けるよう書いています。

手当ては、針が残っていれば根元から抜き、刺された所をつまんで毒をしぼり出し、水でよく洗って冷やし、抗ヒスタミンの軟こうを塗ります(足立区・練馬区の案内)。練馬区は早めに医療機関を受診すること、急に容態が変わることがあるのでその日は誰かに様子を見てもらうことを勧めています。

病院に行くか救急車を呼ぶか迷ったら、東京消防庁救急相談センターの #7119 に電話します。医師・看護師・救急隊の経験者などが24時間365日対応し、医療機関の案内(ボタン1)と救急相談(ボタン2)に分かれています。#7119 がつながらない電話からは、23区は 03-3212-2323 です。東京消防庁救急相談センター

よくある質問

ミツバチがかたまりになって木にとまっています。どうすれば?
春から夏に見られる「分封(ぶんぽう)」という巣別れの群れで、巣ではありません。足立区によると、たいてい数時間から2〜3日でほかへ移ります。

冬に残った空の巣は取ったほうがいい?
アシナガバチもスズメバチも巣は1年限りで、翌年は使われません(大田区・足立区)。空の巣は世田谷区の無料除去の対象外です。

業者に頼んだ費用は区から戻ってきますか?
5区のうち費用の助成があるのは江戸川区(費用の3分の1、上限7,000円)です。ほかの4区は、条件に合う巣を区が撤去する仕組みです。

区の対象から外れる巣や、急いで取りたいときは、ハチの種類と巣の場所を伝えて見積りをとり、総額を確かめてから頼んでください。ハチの巣の駆除を【ハチ110番】に相談する(PR)

公式情報確認:2026年10月6日(日本時間)。料金・連絡先は変更されることがあります。

利用する前に知っておきたいこと

時間・休み
世田谷保健所生活保健課は平日8時30分〜17時(除去の立ち会いは平日9時〜11時30分・13時〜16時)。練馬区害虫相談ダイヤルは2026年5月1日〜11月30日の9時〜17時(土日祝も)。大田区のハチの巣の相談専用電話は2026年6月22日〜10月26日の平日9時〜17時。ハチ110番の受付は24時間365日。東京消防庁救急相談センター #7119 は24時間365日
対象・回数
世田谷区・練馬区・大田区・江戸川区・足立区で、住まいの敷地にハチの巣ができて困っている人。区の撤去・助成には対象のハチ・巣の場所・建物の種類の条件あり
追加費用・持ち物
巣の場所が分からない・取り出せない・高所などの特別な場合は別料金(ハチ110番)
キャンセル
ハチ110番は見積り時点で断ればキャンセル料なし。依頼の取り消しは加盟店へ直接連絡

情報源・掲載について

確認に使用した公式情報:

情報確認日:2026-10-06

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