職場で検診を受ける機会のない人は、住んでいる市のがん検診を数百円から千円台で受けられます。福岡市も北九州市も、大腸がん検診は500円、70歳以上の人と市民税非課税世帯・生活保護世帯の人は無料です。2026年度(令和8年度)分を受けられるのは2027年3月31日までです。
胃・肺・大腸・子宮頸・乳の5つのがん検診と、国民健康保険の特定健診について、対象年齢、自己負担、受けられる場所、予約のしかた、無料になる人の書類を2市で並べました。
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福岡市・北九州市のがん検診の料金(自己負担)を比べる
大腸がん検診はどちらの市も500円で、乳がん検診は福岡市が1,000円〜1,500円、北九州市は1,000円です。福岡市は同じ検診でも受ける場所で料金が変わり、医療機関で受けると高く、保健福祉センターなどの集団健診と健康づくりサポートセンターで受けると安くなります。北九州市は場所で料金が変わりません。
| 検診 | 福岡市 | 北九州市 |
|---|---|---|
| 胃(バリウム) | 40〜69歳。集団1,000円、医療機関1,800円 | 40歳以上。集団900円、医療機関1,000円(集団は35歳から) |
| 胃(胃カメラ) | 50歳以上の偶数年齢。1,800円 | 50歳以上。1,000円 |
| 大腸 | 40歳以上。500円 | 40歳以上。500円 |
| 肺 | 40〜64歳500円、65歳以上無料 | 40歳以上。無料 |
| 子宮頸 | 20歳以上。集団400円、医療機関1,200円 | 20歳以上。1,000円 |
| 乳 | 40歳代1,300円・50歳以上1,000円(医療機関は1,500円・1,200円) | 40歳以上。1,000円 |
| 前立腺 | 55歳以上の男性。1,000円(10月・2月だけ) | 50歳以上の男性。1,000円 |
どちらの市も、70歳以上の人は上の検診がすべて無料です。福岡市の「集団」は各区の保健福祉センターや公民館などで行う集団健診と、健康づくりサポートセンター(中央区舞鶴のあいれふ内)の料金です。福岡市の料金は2026年度 健診ガイド、北九州市の料金は各種検診の内容のページによります。
福岡市のがん検診:対象年齢・料金と受ける間隔
福岡市の対象年齢は令和8年度末(2027年3月31日)の年齢で数えるので、年度内に対象の年齢になる人は誕生日の前でも受けられます。受診のときは、住所と年齢が分かるマイナンバーカードや運転免許証を持っていきます。症状のある人は検診ではなく医療機関を受診するよう、市は案内しています。
胃がん検診:バリウムは毎年度、胃カメラは2年度に1回
バリウムによる胃透視は40〜69歳が対象で、1年度に1回受けられます。料金は保健福祉センターなどの集団健診と健康づくりサポートセンターが1,000円、医療機関が1,800円です。
胃カメラ(内視鏡検査)は2年度に1回で、2026年度中に50歳以上の偶数の年齢(50・52・54歳…)になる人が対象です。医療機関と健康づくりサポートセンターで受けられ、50〜68歳は1,800円、70歳以上は無料です。2026年度中に70歳以上になる人は、市の胃がん検診は胃カメラだけになりました。検診の12時間前からは、水分以外は口にしないよう求められています。
大腸がん検診:40歳以上、2日分の便で500円
2日間の便をとって血が混ざっていないかを調べる検査で、40歳以上が1年度に1回受けられます。医療機関、保健福祉センターなど、健康づくりサポートセンターのどこでも500円です。
肺がん検診:保健福祉センターとサポートセンターだけ
胸部エックス線検査で、40〜64歳は500円、65歳以上は「結核・肺がん検診」として無料です。医療機関では受けられず、各区の保健福祉センターなどと健康づくりサポートセンターで受けます。2026年度から喀痰(かくたん)細胞診はなくなり、城南区・早良区・西区の保健福祉センターでは検診車での実施になりました。
子宮頸がん検診:20歳以上、2年度に1回
子宮の入り口の細胞を調べる検査で、20歳以上が2年度に1回受けられます。保健福祉センターなどと健康づくりサポートセンターは400円、医療機関は1,200円です。超音波検査は含まれません。
乳がん検診:40歳代は2方向、50歳以上は1方向
マンモグラフィの検査で、2年度に1回です。40歳代は2方向の撮影で、保健福祉センターなどと健康づくりサポートセンターが1,300円、医療機関が1,500円です。50〜69歳は1方向で、1,000円(医療機関は1,200円)です。視触診と超音波検査は含まれません。
前立腺がん検診:10月と2月だけ
55歳以上の男性が対象の血液検査(PSA)で、実施医療機関で10月と2月だけ受けられます。2026年度の10月の分は終わったので、残りは2027年2月です。予約は実施医療機関に直接します。料金は1,000円です(70歳以上は無料)。
35歳と40歳になる年度の人は、ピロリ菌などを調べる胃がんリスク検査を1,000円で受けられます(過去に一度もピロリ菌の検査を受けていない人。福岡市の胃がんリスク検査)。胃がんを見つける検査ではなく、将来のリスクを判定する検査です。
北九州市のがん検診:料金はどこで受けても同じ
北九州市のがん検診は、会社などで検診を受ける機会のない市民が対象で、受診料は1,000円以下です。区役所や市民センターなどの集団検診と、検診のステッカーを貼った医療機関(個別検診)で受けられます。
胃がん検診は、バリウムの検査が毎年度、胃カメラは50歳以上で2年度に1回です。バリウムは集団検診なら35歳から受けられ、35〜39歳は1,000円、40歳以上は900円です。医療機関のバリウムは40歳以上で1,000円、胃カメラも1,000円です。今年度に胃カメラを受けた人は、翌年度はバリウムも受けられず、翌々年度にどちらかを受けます。
大腸がん検診は40歳以上で500円、結核・肺がん検診は40歳以上で無料です。肺は集団検診だけで、希望する人は集団検診の喀痰細胞診(900円)も受けられます。
子宮頸がん検診は20歳以上の女性が医療機関で受け、1,000円で1年度に1回です。乳がん検診は40歳以上の女性で1,000円、2年度に1回、集団検診と医療機関の両方で受けられます。前立腺がん検診は50歳以上の男性で1,000円です。
胃がん検診と乳がん検診は、医療機関で受ける場合も予約が要ります。ほかの検診も、医療機関に電話で確かめてから「市の検診を希望」と伝えて受けます(北九州市 各種検診の内容)。
通信費も見直すなら、料金プランと利用条件を確かめられます。
福岡市・北九州市の特定健診(国保)と30代までの健診
国民健康保険に入っている40〜74歳の特定健診は、福岡市(よかドック)が500円、北九州市は無料です。どちらも生活習慣病で治療中の人も受けられ、3月下旬に届いた受診券と、マイナ保険証か資格確認書を持っていきます。
福岡市の「よかドック」は、2026年度中に40歳・50歳になる人と70〜74歳の人、市県民税非課税世帯の人(要証明書)は無料です。医療機関、健康づくりサポートセンター、保健福祉センターなどで受けられます(福岡市 健診ガイド)。
北九州市の特定健診は、特定健診を行う医療機関と、区役所や市民センターなどの集団検診で受けられます。受診券をなくしたときは、市の電子申請か国保事務センター(093-541-5900)で再発行を頼めます(北九州市 特定健診・特定保健指導のご案内)。
協会けんぽや共済、会社の健康保険に入っている人の特定健診は、それぞれの保険者に問い合わせます。職場などで健診を受ける機会のない30代は、福岡市の「よかドック30」(500円)、18〜39歳は北九州市の「若者健診」(1,000円)を受けられます。
がん検診が無料になる人と、当日持っていく書類(福岡市・北九州市)
70歳以上の人、市民税非課税世帯の人、生活保護世帯の人は、どちらの市でもがん検診が無料です。ただし、無料にするための書類と、それを用意する時期が2市で違います。
福岡市は、受診する日に証明書を持っていきます。後から払い戻しはできず、証明書は受ける検診ごとに1通ずつ要ります。70歳以上の人は運転免許証やマイナンバーカードなど年齢の分かるもの、市民税非課税世帯の人は各区の納税課で無料でもらえる健康診査用の非課税証明書(コンビニ交付のものは使えません)、生活保護世帯の人は各区の保護課でもらう発行から3か月以内の保護受給証明書です。70歳未満で後期高齢者医療に入っている人も無料です(福岡市 がん検診、健康診査などのご案内)。
北九州市は、市民税非課税世帯と生活保護世帯の人が、検診の前に区役所で「北九州市健康診査受診券」の交付を受けます。非課税世帯は保健福祉課、生活保護世帯は保護課です。郵送の申請は受け付けから発送まで10日ほどかかり、検診を受けた後には申請できません。受診券は年度ごとで、2025年度のものは使えません(北九州市 健康診査受診券について)。70歳以上の人は年齢の分かるものだけで無料、65〜69歳で後期高齢者医療に入っている人はマイナ保険証か資格確認書を見せます。
2市とも、2005年4月2日〜2006年4月1日生まれの女性には子宮頸がん検診の、1985年4月2日〜1986年4月1日生まれの女性には乳がん検診の無料クーポンを6月に送っています。使えるのは2027年3月31日までです(福岡市の無料クーポン、北九州市の無料クーポン)。
福岡市・北九州市のがん検診を受ける場所と予約のしかた
医療機関で受けるときは医療機関に直接電話し、集団健診は市の予約窓口かWeb予約で申し込みます。医療機関には「市の検診を受けたい」と伝えます。
福岡市の実施医療機関と集団健診の日程は「けんしんナビ」で探せます。各区の保健福祉センターや公民館などの集団健診は、受けたい日の10営業日前までに集団健診・よかドック総合窓口(0120-985-902、平日9時〜17時)に電話かFAXで申し込むか、けんしんナビからWeb予約します。健康づくりサポートセンターは092-751-2806(毎日9時〜17時)で受け付けます。住んでいる区以外の会場でも受けられます。
北九州市の集団検診は先着順で、検診の日の3か月前の同じ日の9時から、10開庁日前まで予約を受け付けます。電話は集団検診予約センター(0570-783-077 または 093-953-6168、平日9時〜17時)、Webは市の予約案内から入る予約サイトで24時間受け付けます。会場によって受けられる検診が違い、市によると、早く定員に達するのは日曜に複数の検診を受けられる会場です。
2026年度の受診は2027年3月31日まで:2年度に1回の検診に注意
2026年度分のがん検診と特定健診は、2027年3月31日までに受けます。福岡市は、毎年3月は混み合うとして早めの受診を呼びかけています。
乳がん検診、子宮頸がん検診(福岡市)、胃カメラは「2年度に1回」です。2025年度に受けた人は2026年度は対象外で、2027年度にまた受けられます。2026年度が受ける年に当たる人は、3月までに受けないと次の機会は2027年度になります。
北九州市の集団検診は、3か月前から予約が始まり先着で埋まるので、年明けに受けたい人は秋から冬に予約の日程を確かめておくと動きやすくなります。日程は市の集団検診日程表に載っています。
よくある質問
会社の健診がある人も受けられる?
福岡市のがん検診は職場などで健診を受ける機会のない市民を、北九州市も会社などで検診を受ける機会のない市民を対象にしています。精密検査や治療にかかる費用は、検診の料金とは別に保険診療になります。
クーポンをなくしたら?
福岡市はクーポンを再発行せず、住所・氏名・生年月日の分かるマイナンバーカードなどを見せれば無料で受けられます。北九州市は、今年度の対象者なら健康推進課(093-582-2018)に連絡すると1週間ほどで再発行します。
どこに問い合わせればいい?
福岡市は各区の保健福祉センター健康課(東区092-645-1078、博多区092-419-1091、中央区092-761-7340、南区092-559-5116、城南区092-831-4261、早良区092-851-6012、西区092-895-7073)です。北九州市は保健福祉局健康推進課(093-582-2018)、結核・肺がん検診は保健企画課(093-522-5721)です。
公式情報確認:2026年11月1日(日本時間)。料金や時間は変更されることがあります。

