東京23区の産後ケア(助産師のいる施設に泊まる・日帰りで通う・自宅に来てもらう)は、住民税の課税世帯なら宿泊の1泊2日が5,000〜9,000円です。住民税非課税世帯は世田谷・練馬・江戸川・足立の4区では無料になりますが、大田区のページで自己負担の免除を案内しているのは生活保護世帯です。かわりに大田区は事前の申請がなく、妊婦面接でもらう利用券ですぐ予約できます。世田谷・練馬・江戸川・足立・大田の5区の自己負担と日数、申し込みの時期、家事を手伝うヘルパーの料金を比べました。
- 宿泊を安く:足立区と大田区(1日2,500円、1泊2日5,000円)
- 日数を多く:練馬区(宿泊7日・日帰り12日・訪問6回まで)
- 出産前に手続きを済ませておく:世田谷区・江戸川区・足立区は妊娠28週(8か月)から申請・登録できる
- 家事も頼みたい:江戸川区の「えどがわママパパ応援隊」は1時間500円で年96時間、0歳のうちは14時間まで無料
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東京5区の産後ケアの自己負担と日数の比較
住民税の課税世帯の自己負担は、宿泊の1泊2日が足立区・大田区の5,000円から世田谷区の9,000円まで、日帰りは1日1,250〜3,000円、訪問は1回500〜2,000円です。名前を押すと、その区の節に移ります。
出典:各区の産後ケア事業のページ(2026年10月26日確認)。住民税の課税世帯の金額です。世田谷区は課税世帯に5日分の割引クーポンがあり、使うと宿泊が1日2,000円、日帰りが500円、訪問が0円になります。大田区の宿泊は、愛育産後ケア子育てステーション(港区)だけ1日7,500円です。足立区は、表と別にNPO法人のデイサービス型(1回500円)もあります。
使える時期は、宿泊がおおむね産後4〜5か月未満、訪問が産後1年未満で、日帰りは区によって産後4か月未満から1年未満まで分かれます。宿泊は施設ごとに受け入れる赤ちゃんの月齢がさらに短いことがあり、予約のときに施設で確かめます。
東京で産後ケアを選ぶときの事情
申し込みの入口は区で違い、世田谷・江戸川・足立区は妊娠28週から区に申請(登録)し、練馬区は妊婦面談で電子クーポン、大田区は妊婦面接で利用券の冊子を受け取ります。東京で産後ケアを使うときに先に知っておきたいことを挙げます。
- 施設は区の外にもある:江戸川区は江東・葛飾・墨田区や千葉県市川市、足立区は荒川・葛飾・北・文京区、大田区は横浜市・川崎市や品川・港区の施設とも契約しています。練馬区も新宿区・中野区の施設が使えます。施設までの交通費は自分で払います。
- 世田谷区は抽選:利用日の2週間前から前日朝9時までに区の公式LINEで申し込み、区が開庁日ごとに抽選します。区は「予約の取りにくい状況が続いて」いるとして、日数を短くしてもよいと答える、連続した日程で第1・第2希望を出す、といった申し込み方を案内しています。
- 施設に直接予約する区もある:練馬・江戸川・足立・大田区は、区の手続きのあと(大田区は手続きなしで)利用したい施設や助産師に直接連絡して予約します。
- 非課税世帯の無料は申請が要る:練馬区は妊娠30週以降に切り替えの電子申請、足立区は利用申請のときに非課税証明書などを出します。大田区が免除を案内しているのは生活保護世帯です。
- 家事のヘルパーは別の制度:産後ケアとは別に、練馬・江戸川・足立・大田区には家事や育児を手伝う人を自宅に送る事業があります(下の「家事・育児のヘルパー」)。
世田谷区:宿泊は最大6泊7日、LINEで申し込んで抽選
世田谷区の産後ケアは、課税世帯で宿泊が1泊2日9,000円(以後1日4,500円)、日帰りが1日3,000円、自宅への訪問が1回2,000円です。住民税非課税世帯・均等割のみ課税の世帯・生活保護世帯の自己負担は0円です。課税世帯は初めて使う日に施設でクーポン5枚(1枚原則2,500円の割引)を発行でき、1日1枚使えます。世田谷区の産後ケア事業クーポンのページ
使えるのは、区内に住み、心身の健康や育児に不安があって家族などから十分な支援を受けられない母子です(家族と同居していても事情があれば対象)。宿泊と日帰りは出産後4か月未満、訪問は1年未満。宿泊は最大7日(6泊7日、分けて使うこともできる)、日帰りと訪問は合わせて7日までです。
手続きは区の公式LINEで、妊娠28週ごろから利用登録をし、出産後に利用を申し込みます。申し込みは宿泊・日帰りが利用日の2週間前から、訪問が1週間前から、いずれも前日(閉庁日を除く)の朝9時までで、抽選の結果は当日の午後にLINEで届きます。世田谷区の産後ケア事業のページ
宿泊できるのは、区立産後ケアセンター(桜新町)・至誠会第二病院(上祖師谷)・久我山病院(北烏山)・成城マタニティクリニック(成城)の4か所、日帰りは産後ケアセンターとママズルーム(下馬、いなみ小児科の隣)です。産後ケアセンターは小学校入学前の兄姉1人まで一緒に泊まれます。区がネウボラ面接で配る「せたがや子育て利用券」(1万円分)も、成城マタニティクリニックを除いて支払いに使えます。せたがや子育て利用券のページ
練馬区:日帰り12日・訪問6回まで、施設に直接予約
練馬区の産後ケアは、宿泊が1泊2日7,000円(以後1日3,500円)、日帰りが1日1,500円、訪問が1回500円で、住民税非課税世帯と生活保護世帯は無料です。使えるのは出産後1年未満の区民の母子で、宿泊はおおむね生後4か月まで。日数は宿泊7日、日帰り12日、訪問6回(1回90分程度)までで、多胎児の世帯は日帰り18日・訪問10回です。区の資料では、宿泊1泊2日の経費66,000円のうち区が59,000円を出しています。
2026年4月1日以降に妊婦面談を受けた人は、区の公式LINEで電子クーポンを登録します(3月31日までに面談した人は紙の利用者カード)。出産後に、使いたい施設へ直接連絡して利用者番号を伝え、日を決めます。産前の予約はできません。出産後に転入した人は電子申請(利用日の14日前まで)をします。非課税世帯・生活保護世帯の無料は、妊娠30週以降に切り替えの申請が要ります。練馬区の産後ケア事業のページ
宿泊は、桜台マタニティクリニック・順天堂大学医学部附属練馬病院・練馬光が丘病院・つむぎ助産所・ぱお助産院など区内の施設のほか、新宿区・中野区の病院・助産院も選べます。練馬総合病院の宿泊は、その病院で出産して入院に続けて使う人だけです。キャンセルは前日の午前10時までに施設へ連絡します。
江戸川区:宿泊5日・日帰り2回、承認番号を取ってから予約
江戸川区の産後ケアは、宿泊が1泊2日7,000円(1日増えるごとに3,500円)、日帰りのデイサービス型が1回3,000円、訪問が1回2,000円で、多胎児の分と、住民税非課税世帯・生活保護世帯は無料です。宿泊とデイサービス型は産後4か月未満、訪問は産後1年未満の母子が対象で、流産・死産から1年未満の人も使えます。
宿泊とデイサービス型は、妊娠28週から電子申請か郵送で区に申請し、届いた「承認番号」を伝えて施設を予約します(申請の前は予約できません)。宿泊は1回の出産につき5日まで(分けて使える)、デイサービス型は2回まで、時間は10時から15時です。施設は区内のまつしま病院・東京臨海病院・岩倉病院などのほか、江東区の産前産後ケアセンター東峯サライ、葛飾区の綾瀬産後ケア、墨田区の都立墨東病院、市川市のえんぴつ公園マザーズクリニックなどで、ファミール産院えどがわは2026年9月から受付を休んでいます。江戸川区の産後ケア(宿泊型)のページ・デイサービス型のページ
訪問型は、区の委託先のフォームか電話で申し込み、助産師が平日の9時から17時に1回約1時間訪れます。1回の出産につき3回までです。江戸川区の産後ケア(訪問型)のページ
通信費も見直すなら、料金プランと利用条件を確かめられます。
足立区:宿泊1日2,500円、2026年4月に自己負担を下げた
足立区の医療機関などの産後ケアは、宿泊が1日2,500円(1泊2日から)、日帰りが1日1,250円、訪問が1回1,000円で、宿泊・日帰り・訪問を合わせて7日(回)まで使えます。2026年4月1日から自己負担を引き下げ、それより前に発行された利用承認通知書の人にも新しい金額が当てはまります。住民税非課税世帯・生活保護世帯は、申請のときに証明書を出すと免除されます。
宿泊・日帰りは産後4か月未満、訪問は産後1年未満の母子が対象です。妊娠28週から利用希望日の2週間前までにオンラインか区役所の窓口で申請し、届いた利用承認通知書を持って施設や助産師に直接予約します。宿泊は区内の東京女子医科大学附属足立医療センター・長門クリニック・横川レディースクリニック・待木医院のほか、荒川区の東京リバーサイド病院や葛飾区の綾瀬産後ケアなどで、どこで出産したかを問わず使えます。足立区の産後ケアのページ
このほかNPO法人のデイサービス型があり、1回500円(昼食は別)で、母親が休む間は赤ちゃんを別室で保育士が見ます。梅島のマタニティ&ベビーハウスOhanaと江北のすこやかプラザ あだちで、曜日によって産後5か月未満と5か月〜1年未満に分かれています。利用したい月の前の月の1日から15日に施設のサイトで申し込み、多ければ抽選です。
大田区:事前の申請なし、妊婦面接でもらう利用券で予約
大田区の産後ケアは、妊婦面接で受け取る利用券の冊子で使い、区への事前の申請はいりません。自己負担は、訪問型・外来型が1回500円(3回まで、産後1年未満)、日帰りが1回1,500円(1回、産後5か月未満)、宿泊が1日2,500円(最大6日、産後5か月未満)です。助産師会が開くグループケア型(3回まで)は利用者負担金の対象外です。自己負担の免除は、生活保護の受給者証を事業者に出す生活保護世帯が対象です。
宿泊は1泊2日なら5,000円で、5泊6日まで(分けて使える)。愛育産後ケア子育てステーション(港区)だけは1日7,500円です。大鳥居医院・瀬尾医院・東邦大学医療センター大森病院・牧田総合病院はその施設で出産した人だけが続けて使えます。どこで出産しても使えるのは、前村医院・大森赤十字病院・都立荏原病院や、品川区の東京品川病院バースセンター・NTT東日本関東病院、横浜市・川崎市の助産院などです。宿泊は妊娠28週から予約できます。大田区産後ケア事業のページ
家事・育児のヘルパーは1時間500〜1,000円
産後ケアとは別に、家事や育児を手伝う人を自宅に送る区の事業は、1時間500〜1,000円で使えます。どれも区への登録や申請が先に要ります。
| 区の事業 | 1時間の料金 | 上限 | 使える時期 |
|---|---|---|---|
| 練馬区 育児支援ヘルパー | 1,000円 | 96時間 | 妊娠中〜2歳の月末 |
| 江戸川区 ママパパ応援隊 | 500円 | 年96時間 | 妊娠中〜3歳未満 |
| 足立区 産前・産後家事支援 | 500円(平日8〜18時の最初の1時間) | 1回1時間30分、週2回 | 出産予定日の6週前〜産後3か月 |
| 大田区 ぴよぴよサポート | 500円 | 年30時間 | 3歳の誕生日の前日まで |
| 大田区 にこにこサポート | 1,000円 | 30時間 | 妊娠中〜産後1年 |
出典:各区のページ(2026年10月26日確認)。練馬区の育児支援ヘルパーと大田区の2つの事業は、住民税非課税世帯・生活保護世帯の料金が無料(免除)です。
練馬区の育児支援ヘルパーは、食事の支度・洗濯・掃除・買い物・沐浴の補助・健診の付き添いなどを月曜〜土曜の9時から18時に頼めます。低体重児の出産などは1時間500円で104時間、多胎児は1時間300円で120時間です。区に申請して承認されたら、一覧の事業者に直接申し込みます。練馬区の育児支援ヘルパーのページ
江戸川区の「えどがわママパパ応援隊」は、食事の支度・片付け、掃除、育児の補助、健診や買い物の同行で、1日2時間から頼めます。0歳(妊娠中を含む)の家庭は1人14時間まで無料、0歳の双子は合わせて年240時間です。委託先のサイトから直接申し込み、1週間から10日前の依頼が目安です。江戸川区のえどがわママパパ応援隊のページ
足立区の「産前・産後家事支援事業」は、食事の準備と片付け・洗濯・掃除・買い物を手伝う事業で、平日18時以降と土日祝は最初の1時間800円です。委託事業者に連絡して自宅で説明を受け、利用開始の7日前までに申込書を出します。足立区の産前・産後家事支援事業のページ
大田区は2つあり、「ぴよぴよサポート」は2歳までの子の家庭の家事・育児の手伝い(1回2時間以上、月〜土の9時から21時)、「にこにこサポート」は産後ドゥーラの資格を持つ支援員が来て、家事のほか授乳やきょうだいの世話、育児の相談にも応じます。どちらも初めて使う世帯は2時間無料です。大田区のぴよぴよサポートのページ・にこにこサポート(産後ドゥーラ)のページ
世田谷区には同じ形のヘルパー事業はありませんが、せたがや子育て利用券を、区に登録した家事援助やベビーシッターの支払いに使えます。
よくある質問
東京23区の産後ケアは、出産前に予約できますか?
区によります。大田区の宿泊は妊娠28週から施設に予約でき、世田谷・江戸川・足立区は妊娠28週から区への登録・申請ができます(予約や申し込みは出産後)。練馬区は産前の予約ができません。
里帰り出産で区の外にいる間も、東京の区の産後ケアは使えますか?
いいえ、使えるのは利用日に区に住民登録がある人で、施設は区が契約した施設だけです。大田区と練馬区は、区外に転出したあとに使うと全額自己負担になると案内しています。
上の子を連れて産後ケアに行けますか?
施設によります。世田谷区の産後ケアセンターは小学校入学前の兄姉1人まで一緒に使えます。練馬区の宿泊と日帰りは、原則として上の子と一緒には使えません。上の子を預けたいときは、足立区は就学前の子の一時保育を産後ケアの日にも使えると案内しています。
公式情報確認:2026年10月26日(日本時間)。料金や時間は変更されることがあります。
