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庭木や軒下、エアコンの室外機のまわりにハチの巣ができたときの相談先と、業者に頼むときの料金をまとめました。広島市・福山市・呉市の対応、自分で取ってよい巣の目安、刺されたときの電話番号まで、順に見ていきます。
先に答えを書くと、家の敷地にできた巣は、3市とも持ち主が自分か業者で取る前提で案内しています。広島市は駆除をしていないと明記し、福山市は保健所で害虫の駆除をしていないので民間業者へ、呉市はスズメバチの駆除は専門業者(有料)へ、と案内しています。持ち家なら業者、賃貸なら管理会社か大家さんに連絡するのが基本で、業者の受付窓口の一つであるハチ110番の駆除料金は、税込・出張費込みで12,100円からです(スズメバチは16,500円から)。
| 方法 | すること | 費用 | 向く場面 |
|---|---|---|---|
| 自分で取る | 小さな巣だけ | スプレー代など | 握り拳より小さい |
| 市の窓口 | 相談のみ。駆除はしない | 無料 | 種類や危なさを知りたい |
| 管理会社 | 賃貸の建物の対応 | 契約による | 賃貸に住んでいる |
| 民間業者 | 調査・見積り・駆除 | 有料 | 大きな巣・スズメバチ |
取るかどうかは、巣までの距離で決める
広島市は、暮らしの中でどうしても危険な範囲を通らなければならないときが、駆除を考える目安だとしています。ハチは花粉を運んだり毛虫などの害虫を食べたりする益虫の面もあり、危なくなければそのままにしておくよう市は呼びかけています。危険が高い範囲は、ハチの種類と巣の場所で次のように変わります。

| ハチ | 庭木・軒下・屋根裏など | 歩道や公園の近く |
|---|---|---|
| オオスズメバチ | 6m(土の中の巣) | 8m |
| スズメバチ | 4m | 12m |
| アシナガバチ | 1m | 2m |
| ミツバチ | 1m | 2m |
距離はどれも巣の出入口(屋根裏なら、ハチが出入りしている通気口や壁)からのおおよその長さです。人がたくさん近寄る場所ではハチが興奮しやすく、範囲が広がります。屋根裏の巣はほとんどがスズメバチで、まれにミツバチが作ります。ミツバチなら刺される危険は低いものの、はちみつが垂れて天井などが腐ることがあるため、駆除を考えるよう勧めています。ハチの駆除について(広島市)
範囲の外で暮らせるなら、刺されにくくする工夫で様子を見る方法もあります。大声を出さない、柔軟剤や香水などの強いにおいをさせない、黒っぽい服を避ける、激しく動かない、の4つです。
駆除は業者に。相談先は市で違う
広島市と福山市は家の巣の駆除をしておらず、呉市もスズメバチは専門業者(有料)に頼むよう案内しています。巣ができた場所の持ち主か管理している人が対応する、というのが広島市の考え方です。
広島市は、特定の業者の紹介もしていません。業者は電話帳の「消毒業」や「ハチの駆除」の欄か、インターネットの検索で探すよう案内しています。ハチについての問い合わせ先は保健所の環境衛生課(082-241-7408)です。
福山市は、保健所では衛生害虫などの駆除をしていないので、民間の害虫駆除業者に相談するよう案内しています。問い合わせ先は保健所総務課(084-928-1164)です。ハチ、ネズミ等の駆除は行っていません(福山市)
呉市は、相談の多い虫としてハチを取り上げています。スズメバチを素人が駆除するのはとても危険なので専門業者(有料)に頼む、アシナガバチやミツバチは素人でも取れるが完全に身を守って行い、できれば専門業者に頼む、という案内です。問い合わせ先は生活衛生課(0823-25-3538)です。身のまわりの虫対策(呉市)
自分で取るなら、夜か早朝に防護服で
広島市は、ハチの防護服を保健所で市民に無料で貸し出しています。使えるのは原則として広島市内で、貸出中や先の予約で借りられない日もあるため、必ず事前に環境衛生課へ電話します。借りるときは物品貸出申込書を出します。防護服は針が通らないことを保証するものではなく、使って刺されたりけがをしたりしても市は責任を負わない、という条件つきです。
市の手順は、ハチの動きが鈍る夜か朝早くに、防護服を着て行うことです。昼に作業すると、外に出ていたハチが次々に戻ってきて興奮します。夜は懐中電灯をつけないか、電球に赤いセロハンをかぶせて時々照らす程度にします。巣から3メートル以上離れ、風上に立って風下へハチ用の殺虫スプレーを噴きつけ、その先に人がいないことを確かめます。
落ちたハチは素手で触ると反射的に刺されることがあるので、ほうきや割りばし、金ばさみで集め、取った巣と一緒にビニール袋に入れて口をひもで縛ります。用意するのは防護服、ハチ専用の殺虫スプレー、ごみ袋、巣を外す棒や虫取りあみ、懐中電灯、ほうきとちりとりです。巣が握り拳より大きい、ハチの数が多い、屋根裏など取りにくい場所にある、といった場合は無理をせず業者に頼むよう市は書いています。
賃貸の部屋なら、先に管理会社へ
アパートやマンションのベランダ、共用の植え込みにできた巣は、自分で業者を探す前に、建物を管理している会社や大家さんへ電話します。巣の対応は持ち主か管理者の役目、というのが広島市の線引きです。国民生活センターも、賃貸なら事業者に頼む前に管理会社や大家に相談する方法を挙げています。作業後に高額請求する害虫駆除トラブル(国民生活センター)
ハチ110番に頼むといくら? 税込12,100円から
ハチ110番の駆除料金は、ミツバチとアシナガバチが税込12,100円から、スズメバチが税込16,500円からで、どれも出張費を含みます。運営しているのはシェアリングテクノロジー株式会社で、申込みを受けたあと、加盟している業者が現地に来て調べ、駆除します。
| ハチの種類 | 駆除料金 | 備考 |
|---|---|---|
| ミツバチ | 12,100円〜 | 税込・出張費込み |
| アシナガバチ | 12,100円〜 | 税込・出張費込み |
| スズメバチ | 16,500円〜 | 税込・出張費込み |
表の金額は一番安い場合です。巣の場所が分からない、取り出せない、高い所にあるといった場合は別に料金がかかり、対応するエリアや加盟店によっては表の値段で受けられないこともあります。最終的な金額は、現地を見たうえでの見積りで決まります。
頼み方は、フォームか電話で相談する(24時間365日受付)ところから始まります。加盟店が来て、被害の様子やハチの種類を調べ、その場で見積りを出します。現地調査から見積りまでは料金がかからず、調査の段階では出張費もとらない、と公式は書いています。ただし対応エリア・加盟店・現場の状況によっては、事前に確認したうえで調査や見積りに費用がかかる場合がある、という注記もあります。
見積りを見て断ってもキャンセル料はかからず、見積りで示した金額から追加料金はとらない、というのが公式の説明です。頼んだ場合は、駆除の作業が終わってから支払います(加盟店によっては作業の前)。支払いは各種クレジットカードか現金で、手数料がかかる場合や、一部のエリアでカードが使えない場合があります。
広島市・福山市・呉市のどこに住んでいても、申込フォームの都道府県で広島県を選んで申し込めます。ただ、実際に来てくれる業者がいるかは地域と加盟店しだいなので、最初の連絡で住所を伝えて聞きます。利用規約では、ハチ110番そのものの利用料は無料で、契約は利用者と加盟店が直接結ぶ形です。頼んだ作業の取り消しや契約の解除は、来た加盟店に直接連絡します。ハチ110番(シェアリングテクノロジー)
業者に頼む前に、総額と会社名を確かめる
広島市が勧めるのは、2、3社に巣の位置を説明して見積もりをもらい、内容と料金を比べてから頼むことです。その場で決める前に、総額、実際に作業する会社の名前、断ったときにお金がかかるか、あとから料金が増えないかを聞いておきます。国民生活センターには害虫・害獣の駆除をめぐる相談が増えていて、「ハチに刺されて死ぬと言われて不安になり駆除を頼んだが、高額なので解約したい」という事例も紹介されています。害虫・害獣駆除のトラブルにご注意(国民生活センター)
同センターによると、作業の中身や料金は家の大きさや造り、ハチの出方で変わり、広告の「〇〇円から」で頼めるとは限りません。何社かの見積りを比べるつもりで話を聞き、不安をあおって考える時間をくれない事業者とは契約せず、納得できなければその場で払わないことが大切です。事前に聞いた金額と請求が大きく違うときなどは、特定商取引法の訪問販売のクーリング・オフが使える場合があります。困ったら消費者ホットライン188に電話します。
刺されたら。息が苦しいときは119番
何か所も刺された、気分が悪くなったというときは、医師の手当てを受けます。急に息が切れる、呼吸が苦しい、いつもと様子が違うといったときは、ためらわず119番へ、と広島市は案内しています。
呉市が案内する手当ては、刺されたところを水でよく洗い、氷などで冷やして、抗ヒスタミン剤の軟膏を塗ることです。
病院へ行くか、救急車を呼ぶかで迷ったら、救急相談センター広島広域都市圏・備後圏域の #7119 に電話します。看護師などが24時間365日、救急車を呼ぶか自分で病院へ行くかを助言し、受診できる医療機関を案内します。広島市・呉市・福山市はどれも対象のエリアで、つながらないときは082-246-2000です。相談は無料で、通話料はかかります。救急相談センター広島広域都市圏・備後圏域(#7119)
子どもが夜に刺されて様子が気になるときは、県のこどもの救急電話相談(#8000)も使えます。受付時間と夜間・休日の小児科は広島の夜間・休日の小児救急の記事にまとめています。
広島で選ぶときの事情
同じ広島県内でも、市によって頼れる手段と窓口が違います。
- 3市のうち、防護服の無料の貸出を案内しているのは広島市です(保健所環境衛生課、原則として市内で使う)。小さな巣を自分で取るつもりの人は、先に電話で空きを聞きます。
- 相談の窓口は、広島市が保健所環境衛生課(082-241-7408)、福山市が保健所総務課(084-928-1164)、呉市が生活衛生課(0823-25-3538)です。広島市と福山市は駆除をせず、広島市は業者の紹介もしていません。
- #7119 は広島市が開いた「救急相談センター広島広域都市圏・備後圏域」の番号で、対象のエリアは2026年4月から17市9町に広がりました。広島県内の広島市・呉市・福山市などのほか、岡山県の笠岡市・井原市、山口県の岩国市・和木町からも使えます。
- 呉市の案内は、スズメバチは業者へ、アシナガバチとミツバチは完全に身を守れば自分でも取れる、と種類で分けています。種類が分からないうちは手を出さないのが無難です。
よくある質問
ミツバチが木の枝に固まってとまっています。巣ですか?
広島市によると、春から夏に見られる「分蜂(ぶんぽう)」で、女王バチが働きバチを連れて新しい巣を探す途中の休憩です。旅の途中のミツバチはおとなしく、刺激しなければ危険はないので、そっとしておきます。普通は数時間から数日でいなくなります。近くに空き箱があると巣を作ることがあるので、片づけておくよう市は勧めています。
巣を取ったのに、ハチがまだ飛んでいます。
取りきれなかった働きバチがしばらく巣のあった場所を飛び回り、そのうちいなくなる、と広島市は説明しています。ほかの巣のハチの通り道になっていることもあり、その場合はハチトラップで数を減らせることがあります。ただしトラップはハチを呼び寄せることもあるので、置き場所に気をつけます。
黒くて丸い大きなハチが飛んでいます。
クマバチは集団で巣を作らない、と広島市は書いています。スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの見分け方は、市のページにある写真の資料で確かめられます。
巣の大きさとハチの種類、巣のある場所(軒下・庭木・屋根裏など)を伝えられるようにしておくと、見積りの話が早く進みます。ハチの巣の駆除を【ハチ110番】に相談する(PR)
公式情報確認:2026年10月6日(日本時間)。料金・営業時間は変更されることがあります。
