長崎県では、国の児童手当とは別に、市町が独自の給付や無償化を行っています。雲仙市は子ども1人に20万円の赤ちゃん支援金、壱岐市は第3子以降に20万円の出産祝金、川棚町・松浦市・平戸市は0〜2歳の保育料が無料です。島の多い県らしく、離島の出産や産後ケアへの交通費の助成もあります。
この記事では、市町の独自の制度15件について、金額・対象・申請先・期限・問い合わせ先をまとめました。
長崎県の市町の独自の子育て制度15件
現金の祝金があるのは雲仙市(1人20万円)と壱岐市(第2子10万円・第3子以降20万円)です。保育料の無料化は川棚町・松浦市・平戸市(0〜2歳)と、壱岐市・雲仙市(第2子以降)、給食費の無償化は佐世保市・川棚町・壱岐市が中学校まで行っています。

| 自治体 | 制度 | 金額・内容 | 申請 |
|---|---|---|---|
| 長崎市 | 妊娠期・乳児期の家事代行 | 1回500円で6回 | 母子手帳と一緒にクーポン |
| 佐世保市 | 学校給食費無償化 | 小中学校とも0円 | 不要 |
| 平戸市 | 0〜2歳児の保育料無償化 | 保育料0円 | 保育の認定申請 |
| 平戸市 | 産後ケアの交通費助成 | 1回2,000〜5,000円 | 必要 |
| 松浦市 | 保育料の完全無償化 | 0〜2歳の保育料0円 | 不要 |
| 雲仙市 | 赤ちゃん支援金 | 子ども1人20万円 | 必要(出生後1年以内) |
| 雲仙市 | 第2子以降の保育料免除 | 保育料0円 | 入所申込のときに |
| 壱岐市 | 出産祝金 | 第2子10万円・第3子以降20万円 | 必要 |
| 壱岐市 | 学校給食費支援 | 小中学校とも0円 | 市に確認 |
| 壱岐市 | 第2子以降の保育料無償化 | 0〜2歳の保育料0円 | 市に確認 |
| 壱岐市 | 三島地区安心出産支援 | 宿泊費・交通費の助成 | 市に確認 |
| 対馬市 | 親子でスマイル住宅支援 | 上限50万円 | 必要(11月末まで) |
| 川棚町 | 保育料完全無償化 | 0〜2歳の保育料0円 | 町に確認 |
| 川棚町 | 中学校の給食費無償 | 給食費0円 | 不要 |
| 時津町 | 子育て応援住宅リフォーム | 上限40万円 | 必要 |
長崎市:妊娠中から家事代行が1回500円
長崎市では、市に登録された事業者の家事代行サービスを1回500円(約2時間)で6回まで使えます(双子などは12回)。令和8年4月1日から妊娠期も対象になりました。市内に住む妊婦がいる世帯、または1歳未満の子がいる世帯が対象です(妊娠中や出生後に転入した世帯も含む)。洗濯・料理・掃除などを頼めます。
- 受け取り方:母子健康手帳の交付のときにクーポン6枚が配られます
- 申し込み:登録事業者に電話・LINE・Webなどで直接申し込みます
- 期間:母子手帳の交付日から、子が1歳になる誕生日の前日まで
- 問い合わせ:長崎市 こども部 子育てサポート課 095-829-1255
妊娠期・乳児期家事代行サービス事業(長崎市、2026年9月28日確認)
佐世保市:市立小中学校の給食費は全学年0円
佐世保市は令和8年度、市立の小・中学校などの全学年で給食費を無償にしました。届け出はいりません。アレルギーで弁当を持っていく子や、市立以外の学校に通う子には「学校給食費相当額助成事業」があり、オンラインで学期ごとに申請します(1学期分の受付は8月31日で終わり、2学期分以降は学期末に受付の予定)。
- 担当:佐世保市 教育委員会 学校保健課
- 支給:無償化は申請不要。相当額助成はオンライン申請のみ
- 問い合わせ:0956-24-1111(佐世保市役所)
学校給食(佐世保市、2026年9月28日確認)・広報させぼ 2026年6月号(PDF)
平戸市:0〜2歳児の保育料と、産後ケアの交通費
0〜2歳児クラスの保育料無償化
平戸市は令和5年度から、国の無償化の対象にならない0〜2歳児クラスの保育料を無償にしています。0〜2歳の副食費は保育料に含まれるため、これもかかりません。
- 担当:平戸市 福祉部 こども未来課 子育て支援班
- 申請:保育の必要性の認定申請が必要です(令和8年度用の様式があります)
- 問い合わせ:0950-22-9137
産後ケア事業利用時交通費助成事業
令和8年4月1日から、産後ケア(デイケア型・ショートステイ型)を使うときの交通費を、1回ごとに地区別の定額で助成しています。利用日と申請日に市内に住所があることが条件です。
- 金額:平戸北部・田平3,000円、平戸中部・生月4,500円、平戸南部・高島5,000円、大島・度島4,000円、里帰り先で利用2,000円
- 申請先:平戸市 こども未来課 母子保健班(産後ケアを使ったあとに書類を提出)
- 必要なもの:申請書、母子手帳の写し(利用日のページ)、振込先口座の写し
- 問い合わせ:0950-22-9136
産後ケア事業利用時交通費助成事業(平戸市、2026年9月28日確認)
松浦市:0〜2歳の保育料を完全無償化
松浦市は令和7年4月から、0〜2歳児の保育料を市が独自に助成し、完全無償化しています。市内に住所がある人が対象で(広域利用を含む)、認可保育所・認定こども園・地域型保育事業所が対象です。3歳以上児の副食費の助成も続いています。
- 担当:松浦市 子育て・こども課 子育て支援係
- 支給:手続きはいりません
- 問い合わせ:0956-72-1111(松浦市役所)
保育料の完全無償化の実施について(松浦市、2026年9月28日確認)・令和8年度 入所のしおり(松浦市、PDF)
雲仙市:赤ちゃん1人に20万円
赤ちゃん支援金
雲仙市は、令和4年4月1日以降に生まれた子1人につき20万円の「赤ちゃん支援金」を交付しています。第何子かは問いません。子と同じ住所で市内に住民票があり、3年以上住むことを誓約すること、自治会に入っていること、世帯全員に税の滞納がないことが条件です。
- 申請先:雲仙市 地域づくり推進課 移住・定住・婚活推進班
- オンライン:電子申請サービスで申請できます(窓口も可)
- 必要なもの:交付申請書(様式第10号)、確認書・誓約書(様式第11号)、自治会加入証明書(様式第3号)、調査承諾書(様式第4号)
- 期限:出生後1年以内
- 支給:申請が必要
- 問い合わせ:0957-38-3111(雲仙市役所)
令和8年度 子育て応援(雲仙市、PDF、2026年9月28日確認)・赤ちゃん支援金(雲仙市)
すこやか子育て支援事業(第2子以降の保育料免除)
第2子以降が保育所や認定こども園に入園したときの保育料を免除します。
- 申請先:雲仙市 子ども支援課 子育て支援班
- 申請:入所を申し込むときに一緒に申請します
- 問い合わせ:0957-38-3111(雲仙市役所)
壱岐市:出産祝金と、中学校までの給食費0円
壱岐市の令和8年度のガイドブックには、市独自の事業として次の4つが載っています。
- 出産祝金:第2子10万円、第3子以降20万円。市内に住所があり、3年以上住む意思のある人が第2子以降を出産したときに支給
- 学校給食費支援事業:給食費(小学校月6,000円、中学校月7,000円)を全額助成し、保護者負担なし
- 保育料第2子以降無償化事業:市内の保育施設に通う、各世帯の第2子以降の0〜2歳児の保育料が無料
- 三島地区安心出産支援事業:産科のない三島地区に住む妊婦が、市内の産科で健診・出産を受けるときの宿泊費(実費の3分の2、1泊5,000円まで・5泊まで)と交通費(実費、月1万円まで)を助成
- 担当:壱岐市 子育て支援課(給食費は給食センター)
- 問い合わせ:子育て支援課 0920-45-1181、給食センター 0920-43-8188
出産祝金(壱岐市、2026年9月28日確認)・令和8年度 ガイドブック(壱岐市、PDF)
対馬市:子ども3人以上・3世代同居の家づくりに最大50万円
対馬市の「親子でスマイル住宅支援事業補助金」は、住宅の取得や改修にかかる費用の5分の1以内(上限50万円)を補助します。申請の受付は11月末まで、新築工事は9月末までです。
- 対象:同居する18歳未満の子が3人以上(妊娠中を含む)の世帯、子2人で3人目を希望する世帯、小学生以下の子がいる世帯と祖父母などが新たに同居・近居(おおむね1km以内)する世帯
- 申請先:対馬市 こども未来課ほか市内の窓口(窓口のみ)
- 申請の時期:売買契約・工事請負契約・工事の着工の前に申し込みます。予算に達すると早く終わることがあります
- 問い合わせ:こども未来課 0920-58-1117
親子でスマイル住宅支援事業補助金(対馬市、2026年9月28日確認)
川棚町:0〜2歳の保育料と中学校の給食費が無料
保育料完全無償化と副食費助成
川棚町は令和8年4月から、それまで住民税額に応じてかかっていた0・1・2歳児の保育料を町独自に完全無償化しました。3歳以上児の副食費(おかずの費用)も、月5,100円を上限に助成しています。
- 担当:川棚町 健康推進課 子育て支援係
- 問い合わせ:0956-82-3130
川棚町の保育料完全無償化と副食費助成(川棚町、2026年9月28日確認)
中学校の学校給食費無償
町立中学校の給食費は、昨年度に続いて町の支援で無償になり、納付はいりません。小学校も国と町の支援で無償です。
- 担当:川棚町 教育委員会 給食センター
- 問い合わせ:0956-82-2110
時津町:子育て世帯の中古住宅リフォームに最大40万円
時津町の「子育て応援住宅リフォーム支援事業補助金」は、中古住宅のリフォーム工事費用の2分の1(上限40万円)を補助します。18歳未満の子と同居する世帯(妊娠中を含む)で、町内に住宅を持っておらず、取得後10年以上住む見込みの世帯が対象です。
- 申請先:時津町 都市整備課
- 問い合わせ:095-882-4807
子育て応援住宅リフォーム支援事業補助金(時津町、2026年9月28日確認)
申請の前に確かめておくこと
雲仙市の赤ちゃん支援金は出生後1年以内、対馬市の住宅補助は契約や着工の前の申請が条件です。祝金や住宅補助の多くは「3年以上住む」「10年以上住む」といった定住が条件になっています。引っ越しや家づくりの前に、市町の担当課で条件と受付の時期を確かめてください。
公式情報確認:2026年9月28日(日本時間)。料金・営業時間は変更されることがあります。

