山口県で65歳以上の人がインフルエンザの予防接種を受けるとき、下関市・山口市・宇部市・周南市では、市の定期接種を使うと医療機関での支払いが1,490円になります。2026年度(令和8年度)の4市の対象、自己負担、接種できる期間、持ち物、無料になる条件と、岩国市の子どもの接種の助成をまとめました。
- 高齢者の自己負担は4市とも1,490円。期間の終わりは4市とも2027年2月28日です
- 今年度は宇部市が9月16日、山口市が9月18日、下関市が9月24日に開始を前倒ししました。周南市は10月1日からです
- 生活保護を受けている人は4市とも無料。市民税の非課税世帯でも自己負担は同じ(下関市)です
- 岩国市は生後6か月から中学3年生までの子どもに、注射1回2,500円・経鼻ワクチン1回5,000円を助成します
4市の自己負担と期間を一覧で
高齢者の定期接種の対象は、4市とも65歳以上の人と、60〜64歳で心臓・じん臓・呼吸器の機能やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に身体障害者手帳1級程度の障がいがある人で、助成は期間中に1回です。周南市は期間の外に受けた接種を全額自費、下関市は2回目の接種を全額自己負担と案内しています。
| 市 | 高齢者の自己負担 | 期間(2026〜27年) | 県内の市外で受けるとき |
|---|---|---|---|
| 下関市 | 1,490円 | 9/24〜2/28 | 10/1から県医師会の会員医療機関 |
| 山口市 | 1,490円 | 9/18〜2/28 | 10/1から県内の実施医療機関 |
| 宇部市 | 1,490円 | 9/16〜2/28 | 県の広域契約の医療機関 |
| 周南市 | 1,490円 | 10/1〜2/28 | 事前に市へ問い合わせ |
4市とも、接種は実施医療機関に直接予約して受ける個別接種です。市の実施医療機関の一覧で医療機関を選び、電話でワクチンの入荷と空きを確かめてから行きます。下関市・宇部市・周南市は、医療機関によって始める日や受け付ける期間が違うことがあると案内しています。岩国市の子どもの助成は岩国市の節にまとめました。
持病のある人や体調に不安がある人は、受ける・受けない、受ける時期を、ふだん診てもらっている医師と相談してください。山口市と宇部市は、接種は義務ではなく、ワクチンの効果と副反応のリスクの両方を理解したうえで本人の意思で決めるよう案内しています。
下関市は1,490円、9月24日から2月28日まで
下関市の自己負担は1,490円で、期間は2026年9月24日から2027年2月28日までです。例年10月1日からの開始を、県内の流行入りを受けて1週間前倒ししました(2026年9月16日の発表)。対象は市内に住民票がある人で、生活保護受給者は無料です。市民税の非課税世帯でも、料金は一般の人と同じです。下関市 「高齢者のインフルエンザ定期予防接種」の早期開始について
持ち物は、マイナ保険証や資格確認書など住所・生年月日が分かるもの、60〜64歳で対象の人は身体障害者手帳、生活保護受給者は生活保護受給者証です。身体障害者手帳1級を持っていなくても、申請中などで医師が1級相当と判断すれば対象になることがあるので、かかりつけ医に相談します。
10月1日以降は、下関市の外の山口県内の市町でも、山口県医師会の会員医療機関なら同じ料金で受けられます。長期の入院などで県外で受けるときは「予防接種依頼書」の発行が必要で、発行まで2週間ほどかかります。支払った費用は、全部または一部を償還払いで助成します。下関市 令和8年度高齢者のインフルエンザワクチン定期接種について
問い合わせ:保健医療政策課 予防接種係 083-231-2664(下関市南部町1番1号)
山口市は1,490円、前倒しの接種は市内の医療機関だけ
山口市の自己負担金は1,490円で、期間は2026年9月18日(金)から2027年2月28日(日)までです。例年10月1日の開始を9月18日に早めましたが、前倒しの期間に受けられるのは山口市内の実施医療機関だけです。10月1日からは、山口県内の実施医療機関で受けられます。
対象は接種日に山口市に住民票がある人です。60〜64歳で対象になる人は、身体障害者手帳(1級)の写しか、身体障害1級程度の医師の診断書が必要で、診断書の料金は自己負担です。「医療依頼証兼生活保護費受給証」を見せた生活保護受給中の人と、本人確認証を見せた中国残留邦人等の支援給付を受けている人は無料です。
当日は医療機関の窓口でマイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類を見せ、医療機関にある予診票に記入して受けます。山口県外で受けたいときは、事前の申請が必要です。山口市 令和8年度高齢者等インフルエンザ予防接種について
問い合わせ:健康増進課(山口市保健センター)083-921-2666(山口市糸米二丁目6番6号)
宇部市は1,490円、9月16日から接種
宇部市の自己負担は1,490円で、生活保護受給者は無料、期間は2026年9月16日(水)から2027年2月28日(日)までです。流行が早まったことを受けて、令和8年度の高齢者の定期接種を9月16日から始めています。医療機関によって始めた日が違うので、事前に確かめます。
対象は接種日に宇部市に住民登録がある人で、60〜64歳で対象になる人は身体障害者手帳(1級)か医師の診断書が必要です。医療機関には、マイナンバーカードなどの本人確認書類と接種費用、生活保護受給者は受給者証を持っていきます。施設への入所などで県外で受けたいときは、事前の申請が必要です。宇部市 インフルエンザの予防接種
問い合わせ:健康福祉部 健康増進課 0836-31-1777(宇部市琴芝町二丁目1番10号)
周南市は1,490円、10月1日から2月28日まで
周南市の接種費用は1,490円で、期間は2026年10月1日から2027年2月28日までです。ワクチンの流通によって医療機関で始める時期が違う場合があり、期間の外に受けた接種は全額自費です。生活保護法による被保護世帯の人は、受給証を見せれば無料です。
持ち物は、マイナンバーカードなど住所と生年月日が確認できるもの、60〜64歳で対象の人は身体障害者手帳など障がいの程度が分かる書類、「予防接種の記録」です。予防接種の記録を持っていない人には、接種のあとに医療機関が発行します。予約が必要な医療機関もあるので、実施医療機関の一覧で確かめてから受診します。周南市の外の医療機関で受けたいときの手順は、市の別のページで案内しています。周南市 令和8年度 高齢者インフルエンザ予防接種のお知らせ
問い合わせ:健康づくり推進課 健康増進担当 0834-22-8553(周南市児玉町1丁目1番地 徳山保健センター内)
岩国市は子どもの接種に1回2,500円を助成
岩国市は、生後6か月から15歳(中学3年生)までの子どものインフルエンザ予防接種に、注射は1回2,500円、経鼻ワクチンは1回5,000円を助成します。経鼻ワクチンの助成額は2026年度から変わりました。接種料金から助成額を引いた残りは自己負担です。助成期間は2026年10月1日から2027年2月28日までで、対象は接種日に岩国市に住民登録がある子どもです。
助成の回数は、13歳未満が2回、13歳から中学3年生までが1回です。経鼻ワクチンは2歳から受けられ、年齢に関係なく1回です。注射と経鼻のどちらにするかは、かかりつけの医師と相談して決めるよう市は案内しています。
受けられるのは市が契約した医療機関です。子どもの住所・氏名・生年月日が分かるもの(マイナンバーカード、健康保険の資格確認書、子どもの福祉医療費受給者証など)と母子健康手帳を持っていき、医療機関にある「岩国市こどもインフルエンザ予防接種費用補助金交付申請書兼委任状」を出すと、窓口で助成を引いた額を払います。申請書は市のページからも印刷できます。岩国市 令和8年度 こどものインフルエンザ予防接種の費用助成
問い合わせ:健康推進課(岩国市保健センター)0827-24-3751(岩国市室の木町3丁目1-11)
山口で選ぶときの事情
今年度は山口県内でインフルエンザの流行入りが早く、宇部市・山口市・下関市が高齢者の接種の開始を9月に早めたので、市によって受けられる日が2週間ほどずれています。山口県内で予約する前に、次の点も押さえておくと迷いません。
- 前倒しの期間は、住んでいる市の医療機関で受けます。山口市は前倒しの接種を市内の実施医療機関に限っていて、下関市が県内のほかの市町で受けられるのは10月1日以降です。
- 10月からは、住んでいる市の外でも山口県内の医療機関で受けられる仕組みがあります。下関市は山口県医師会の会員医療機関、山口市は県内の実施医療機関を案内しています。ただし周南市は、定期予防接種を県内のほかの医療機関で受けると予診票を置いていない場合があるとして、事前に健康づくり推進課へ問い合わせるよう案内しています(周南市 接種の受け方)。宇部市は、山口県広域予防接種委託契約をしている医療機関向けに予診票などの様式を出しています。
- 県外で受けるときは、下関市・山口市・宇部市とも接種の前の申請や依頼書が必要です。下関市は依頼書の発行に2週間ほどかかります。
- 下関市は、市民税の非課税世帯でも料金は一般の人と同じだと案内しています。4市とも、無料になるのは生活保護を受けている人などで、受給者証や証明書を当日に見せます。
- 子どもの接種は、岩国市が費用を助成しています。山口市と宇部市は、定期接種の対象ではない人のインフルエンザ予防接種を任意接種として案内していて、費用は全額自己負担です。
夜や休日に子どもが熱を出したときの相談先と受診先は、山口県5市の夜間こども救急で市ごとに並べています。
よくある質問
新型コロナのワクチンと同じ日に受けられますか?
山口市は、インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの同時接種ができ、ほかのワクチンとの間隔の制限もないと案内しています。周南市は、同時接種は医師が特に必要と認めた場合にできるとしています。同じ日にするかどうかは、接種する医師に相談してください。
60〜64歳で身体障害者手帳を持っていない場合は?
山口市と宇部市は、身体障害1級程度の医師の診断書でも対象になるとしています(山口市は診断書の料金が自己負担)。下関市は、手帳の申請中などで医師が1級相当と判断すれば対象になることがあるとして、かかりつけ医への相談を勧めています。
2回受けたいときは?
市の費用負担で受けられるのは、どの市もシーズンの期間内に1回だけです。下関市の発表では、2回目は費用の全額を本人が払います。
公式情報確認:2026年10月5日(日本時間)。対象・料金は変更されることがあります。
