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部屋の隅に、使わなくなった棚と古いテレビとプリンターが残っている。業者を呼ぶ前に、市の粗大ごみで出せるものと、市では引き取れないものを分けておくと、頼む量がはっきりします。自分で出せる範囲と、業者に頼むときに確かめることを並べました。
粗大ごみで出せるもの、出せないもの
福岡市の粗大ごみは申込制です。受付センター(092-731-1153、月〜土9時〜17時)のほか、インターネットとLINEが24時間受け付けていて、収集は申込みから最短1週間程度後になります。処理券は300円・500円・1,000円の3種類で、コンビニなどの取扱店で買い、収集日の朝8時30分までに出します。65歳以上のみの世帯や障がいのある人、妊娠中の人などには、屋内からの持ち出し500円・玄関前からの持ち出し300円で1回5個までの持ち出しサービスがあり、電話申込みと立ち会いが要ります。糸島市は行政区ごとに担当業者が決まっていて、収集指定日の7日前までに直接予約します。手数料シールは1枚550円(25kg以下・3辺合計2.5m以下・長さ2m以下)、それを超えるものは2枚1,100円で、指定日の朝8時までに道路に面した敷地内へ出します。福岡市の粗大ごみの出し方/糸島市のごみの出し方

どちらの市でも粗大ごみに出せないのが、家電リサイクル法の対象になる家電と、パソコンです。福岡市の案内ではエアコン・テレビ・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機、糸島市も同じ品目が並びます。扇風機・掃除機・電子レンジなどは、糸島市では「その他の燃えないごみ袋」か粗大ごみの扱いです。市が収集しないごみ(福岡市)/家電の処分について(糸島市)
家電とパソコンの出し先
家電リサイクル法の対象は、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4区分です。買い替えるなら新しい製品を買う店へ、処分だけなら買った店へ引き取りを頼みます。店が分からないときは、ほかの家電小売店に依頼するか、郵便局で家電リサイクル券の料金を払って自分で指定引取場所へ持ち込む方法があります。指定引取場所の場所と営業時間、料金の払い方は、一般財団法人家電製品協会の家電リサイクル券センターで調べられます。糸島市は、市の許可業者へ依頼する方法も案内しています。家電リサイクル券センター(一般財団法人家電製品協会)

パソコンはメーカーの回収か、小型家電リサイクル法の認定事業者による宅配便回収です。福岡市が案内している認定事業者の回収は、1箱1,848円(税込)で、パソコン本体を含む場合は1箱のみ無料。箱は3辺の合計140cm以内・20kg以内で、申込みはインターネットからになります。携帯電話やデジタルカメラ、ゲーム機、ACアダプターなど投入口(横25cm・縦8.5cm)に入る小型家電は、区役所や公民館、地下鉄駅構内などの回収ボックスに無料で出せます。モバイルバッテリーや加熱式たばこは小型充電式電池の回収ペール缶へ。膨張・液漏れ・破損のある電池は回収できません。宅配便による使用済小型家電の回収について(福岡市)/小型電子機器と小型充電式電池を回収しています!(福岡市)
引っ越しで一度に多く出るとき
福岡市は、引っ越しなどで一時的に多量に出るごみを、粗大ごみの収集とは別に扱っています。自分でクリーンパークへ運ぶ自己搬入は10kgにつき140円で、自己搬入ごみ事前受付センター(092-433-8234、月〜土8時30分〜16時)かインターネットで事前に受け付けます。運べない量なら、市の許可を受けた一般廃棄物収集運搬業者に依頼する方法です。遺品整理や引っ越しのごみについては、遺品整理・引越時の家庭系ごみに限った一般廃棄物収集運搬業の許可制度もあり、許可業者の一覧が市のページに出ています。福岡市・糸島市の遺品整理の進め方
業者に頼むときに確かめること
いちばん先に確かめるのは許可です。家庭から出るごみの収集運搬には、市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可か市からの委託が要ります。福岡市は、産業廃棄物処理業の許可や古物商の許可では家庭ごみの回収はできないと明記していて、糸島市も同じ注意を出しています。許可業者の名前と電話番号は、どちらの市も公式ページに一覧で載せています。「無許可の回収業者」を利用しないでください(福岡市)/違法な不用品回収業者にご注意ください!(糸島市)
次が見積もりです。運び出す物の量と大きさ、追加料金が出る条件、階段やエレベーターなしの搬出で加算があるか、処分費の内訳、キャンセル料、そして支払い後に領収書が出るかを、作業が始まる前に書面で確かめます。国民生活センターは、市区町村以外に依頼する場合は一般廃棄物処理業の許可業者を選ぶこと、複数社から見積もりを取って追加料金を確認すること、事前の見積もりと違う金額を請求されたら支払いを断ることを挙げています。見積もりを無料で出す会社は多いのですが、金額も作業範囲も家の間取りと荷物の量で変わるので、ほかの家の数字は目安になりません。同じ条件を伝えて、複数社の見積もりを並べて比べます。不用品回収サービスのトラブル(国民生活センター)
無許可の回収業者への注意
環境省は、市区町村の一般廃棄物処理業の許可なく、または委託を受けずに回収している業者について、町中を大音量で巡回する、空き地で回収する、チラシを配る、インターネットで広告する、といった形を挙げています。無許可業者に渡された廃家電や粗大ごみが不法投棄された事例、環境対策をせずに廃家電を壊すことでフロンガスや鉛などの有害物質が環境中に放出される問題、電池やプラスチックを含む廃家電の不適正な管理による火災があり、高額請求の事例も報告されているとしています。廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!(環境省)
福岡市が挙げる手口は、「リサイクルだから許可は要らない」と説明する、軽トラックで大音量の街宣をしながら巡回する、インターネットやチラシで「定額」「即日」「格安」「無料」とうたう、許可業者と提携しているように見せる、です。許可業者は街宣巡回による回収を行っていません。トラブルの例は、作業後に事前の説明と違う高額な請求、クーリング・オフはできないという説明、その書面の不交付、キャンセル料の強要。糸島市は、無許可の業者に頼んだ住民の側が罪に問われる可能性にも触れています。国民生活センターへの不用品回収サービスの相談は2018年度1,354件から2021年度2,231件へ増え、「軽トラックパック7,000円」の広告を見て申し込んだら作業後に25万円を請求されその場で支払わされた、という事例が公表されています。相談先は消費者ホットライン188、福岡市消費生活センター(092-781-0999)、糸島市消費生活センター(092-332-2098)です。
公式情報確認:2026年9月24日(日本時間)。制度・料金は変更されることがあります。



