広島県の高齢者のインフルエンザ予防接種は、住んでいる市の助成を使うと、窓口の支払いが1,400円から1,600円になります。広島市・福山市・呉市・東広島市の4市について、2026年度(令和8年度)の自己負担、接種できる期間、無料になる条件と証明書、持ち物、市の外で受けるときの手続きをまとめました。
- 自己負担は呉市が1,400円、東広島市が1,500円、広島市と福山市が1,600円です
- 今季は流行が早く、東広島市は9月16日、呉市は9月28日に開始を早めました。広島市と福山市は10月1日からで、終わりは4市とも2027年1月31日です
- 市民税の非課税世帯と生活保護世帯の人は4市とも無料ですが、接種の前に証明書を医療機関に見せる必要があり、あとから払い戻しは受けられません
- 住んでいる市の外(県内)の医療機関で受けるときは、事前に広域接種券の申請がいります
4市の自己負担と期間を一覧で
高齢者の定期接種の対象は、4市とも接種日に65歳以上の人と、60〜64歳で心臓・じん臓・呼吸器の機能やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害がある人(身体障害者手帳1級相当)で、助成は期間内に1回です。期間の外で受けた接種や2回目の接種は、全額自己負担の任意接種になります。
| 市 | 自己負担 | 期間(2026〜27年) | 非課税世帯 |
|---|---|---|---|
| 広島市 | 1,600円 | 10/1〜1/31 | 無料(当日に証明書) |
| 福山市 | 1,600円 | 10/1〜1/31 | 無料(当日に証明書) |
| 呉市 | 1,400円 | 9/28〜1/31 | 無料(無料券など) |
| 東広島市 | 1,500円 | 9/16〜1/31 | 無料(事前に申請) |
予約は4市とも、接種する医療機関に直接します。市が会場を設けて行う形ではないので、市の実施医療機関の一覧から選び、電話でワクチンの在庫と予約の要否を聞いてから行きます。持ち物の基本は、住所・氏名・年齢が分かるもの(マイナンバーカード・運転免許証など)と、無料になる人はその証明書です。60〜64歳で対象になる人は、障害の程度が分かる身体障害者手帳なども持っていきます。
広島市は1,600円、10月1日から市内と安芸郡内で
広島市の自己負担は1,600円で、期間は2026年10月1日(木)から2027年1月31日(日)までです。市は2026年9月2日にインフルエンザの流行入りを発表し、接種の開始を例年の10月中旬から10月1日に早めました。接種できるのは広島市内と安芸郡内の医療機関です。市は、12月中旬までに接種を終えるのが望ましいとされていると案内しています。
生活保護世帯の人と、市民税の所得割が非課税の世帯の人は、接種の時に確認書類を見せると無料になります。書類は、生活保護なら被保護者証明書(夜間・休日等受診用)、非課税世帯なら世帯全員分の市民税・県民税・森林環境税課税台帳記載事項証明書のほか、2026年8月に届いた介護保険料納入通知書(所得段階が第1〜第3段階のもの)、適用区分に「区Ⅰ」「区Ⅱ」とある後期高齢者医療資格確認書などです。マイナ保険証を使っている人は、医療機関のオンライン資格確認で免除の対象か確かめてもらえる場合があり、希望するときは窓口で申し出ます。世帯に一人でも所得割が課税されている人がいると免除の対象になりません。一度払った接種費用を、あとから市が返す制度はありません。
安芸郡を除く県内のほかの市町の医療機関で受けたい人は、各区の保健センターで事前に広域接種券の交付を受けます。受付は10月1日以降の開庁日で、発行に時間がかかることがあります。問い合わせは各区の地域支えあい課、または健康推進課保健予防係(082-504-2882)です。広島市 インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症の定期接種・広島市 インフルエンザの流行入りについて(2026年9月2日の報道資料)
福山市は1,600円、証明書は接種の前に
福山市の個人負担金は1,600円で、期間は2026年10月1日(木)から2027年1月31日(日)までです。接種は福山市内の実施協力医療機関で受け、原則として予約がいります。ワクチンの在庫によっては、1月末より早く接種を終える医療機関があります。
市民税非課税世帯の人、生活保護を受けている人、中国残留邦人等の支援給付を受けている人は、接種の前に証明書を医療機関に見せると個人負担金が免除されます。非課税世帯の証明に使えるのは、介護保険の納入通知書(保険料段階が第1〜3段階のもの)、限度区分欄に「区1」か「区2」とある後期高齢者医療資格確認書(マイナ保険証のオンライン資格確認も可。医療機関に申し出る)、市民税非課税世帯の証明書(医療機関用)のどれか1つです。生活保護の人は休日・夜間等受診票を見せます。接種のあとに証明書を出しても免除にはなりません。
福山市の外で受けるときは、県内なら広域予防接種券、県外なら依頼書を接種の前に申請します(9月24日から受付、郵送か電子申請で、発行まで10日〜2週間程度)。県外では医療機関の費用をいったん全額払い、あとで市の定める額を上限に払い戻しを受けます。福山市内の医療機関なら申請はいりません。問い合わせは保健予防課(084-928-1127)です。福山市 高齢者インフルエンザ予防接種について
呉市は1,400円、接種券なしで予約
呉市の自己負担は1,400円で、期間は2026年9月28日(月)から2027年1月31日(日)までです。流行を受けて、市政だよりに載せた期間から開始を早めました。市から事前に接種券は送られてこないので、市民税の課税世帯の人は、そのまま医療機関に予約して受けます。
市民税の非課税世帯の人と生活保護受給世帯の人は無料です。非課税世帯の人は「呉市インフルエンザ予防接種無料券」(地域保健課・東保健センター・各保健出張所なら申請したその日に交付、市民窓口課・各市民センターでは受付だけで後日郵送)か、任意記載事項欄に「区1」「区2」とある後期高齢者医療資格確認書、介護保険負担限度額認定証などを、接種の前に医療機関へ出すか見せます。無料券は原本、そのほかの書類はコピーでもかまいません。生活保護の人は被保護証明書などです。接種のあとに料金を返す制度はありません。
呉市の外の医療機関で受けたいときは、事前の手続きがいるので、地域保健課(0823-25-3525)に問い合わせます。郵送でのやりとりは、届くまで2週間前後かかります。呉市 令和8年度インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症の予防接種について
東広島市は1,500円、9月16日から
東広島市の自己負担は1,500円で、期間は2026年9月16日から2027年1月31日までです。早い流行入りを受けて、例年の10月1日から開始を早めました。広報東広島10月号と10月初旬に送る個別案内はがきには「10月1日」と印刷されていますが、9月16日から受けられます。ただし9月中の接種をしていない医療機関もあります。接種は事前に医療機関へ電話などで予約します。
市県民税の非課税世帯の人、生活保護を受けている人、中国残留邦人等支援給付を受けている人は無料です。非課税世帯の人は「無料証明書」を事前に申請し、接種の時に医療機関で見せます。申請は電子申請(後日郵送)、医療保健課・各支所・各出張所の窓口(マイナンバーカードなど本人確認書類を持参)、郵送のどれかで、9〜10月は混み合うため電子申請だと届くまで2週間程度かかることがあります。急ぐときは窓口での申請を検討するよう市は案内しています。生活保護・中国残留邦人等支援給付の人は、受給者と確認できるものを見せれば足ります。
県内の広域予防接種の受託医療機関なら、市外でも市内と同じ料金で受けられますが、事前に広域接種券の申請がいります。市外の医療機関での開始は10月1日なので、9月中に受けるなら東広島市内の医療機関です。県外で受けるときは、いったん全額を払い、接種後40日以内に払い戻しを申請します。問い合わせは医療保健課(082-420-0936)です。東広島市 高齢者インフルエンザ予防接種
広島で選ぶときの事情
4市とも、住んでいる市の外(県内)の医療機関で受けるときは、県の広域予防接種の仕組みを使い、接種の前に広域接種券の手続きがいります。東広島市は、広域予防接種の受託医療機関なら市内と同じ料金で受けられると案内しています。ほかにも、広島ならではの点があります。
- 開始日が市で分かれました。東広島市は9月16日、呉市は9月28日、広島市と福山市は10月1日です。隣の市の案内をそのまま当てはめると、助成の対象外の日に受けてしまうことがあります。
- 広島市の人は、市内だけでなく安芸郡内の医療機関でも広域接種券なしで受けられます。安芸郡内の医療機関に通院している人は、そこで受けられるか医療機関に確かめます。
- 無料の証明書の取り方が市で違います。広島市・福山市は介護保険料の通知書や後期高齢者医療資格確認書をそのまま使え、呉市は無料券、東広島市は無料証明書の申請が基本です。広島市・福山市・呉市は、接種の後で証明書を出しても払った分は戻らないと案内しています。
- 接種券の扱いも違います。呉市は事前の接種券を送らず、課税世帯は予約して受けるだけです。東広島市は10月初旬に個別の案内はがきを送ります。
接種するかどうかは医師と相談して決める
高齢者のインフルエンザ予防接種は、対象の人のうち希望する人が受けるものです。接種の日に体調が悪いときは、受けるかどうかを医療機関に相談して決めます。
持病で通院している人、以前の予防接種のあとに体調を崩したことがある人、卵などにアレルギーがある人は、かかりつけの医師に相談してから決めます。接種後に気になる症状が出たときも、接種した医療機関かかかりつけの医師に相談します。
よくある質問
9月に受けた接種は助成の対象になりますか?
東広島市は9月16日以降、呉市は9月28日以降の接種が対象です。東広島市は、市外の医療機関での開始が10月1日なので、9月中は市内の医療機関で受けます。広島市と福山市は10月1日からで、それより前の接種は任意接種になります。
子どものインフルエンザ予防接種に市の助成はありますか?
この記事で比べた4市が今季案内しているインフルエンザの接種費用の助成は、高齢者などの定期接種です。子どものインフルエンザ予防接種は予防接種法に基づかない任意接種で、費用は医療機関ごとに決まるため、予約のときに金額を聞いておきます。
非課税世帯の証明書を忘れて払ってしまいました。
広島市・福山市・呉市は、接種のあとに証明書を出しても払った分は戻らないと案内しています。証明書は接種の前にそろえ、当日に持っていきます。
自分が対象になるか、どの医療機関で受けられるかは、住んでいる市の担当窓口に問い合わせてください。
公式情報確認:2026年10月6日(日本時間)。料金・営業時間は変更されることがあります。
