福岡県内では、国の児童手当とは別に、県や市町が独自の給付や無償化を行っています。北九州市は第2子以降の0〜2歳の保育料が無料、福岡市・糸島市・行橋市などは中学校の給食費まで無料、春日市と芦屋町は高校生世代まで医療費の窓口負担がありません。住む市町によって、毎月の出費がかなり変わります。
この記事では、県と市町の独自の制度13件について、金額・対象・申請先・期限・問い合わせ先をまとめました。
福岡県と市町の独自の子育て制度13件
給食費と保育料の無償化は、多くが申請なしで適用されます。申請が必要なのは、給食を食べずに弁当を持っていく子への給付(福岡市・大野城市)、北九州市の認可外保育施設の無償化、県外から転入した世帯の県の子育て応援金、春日市・芦屋町の医療証などです。

| 自治体 | 制度 | 金額・内容 | 申請 |
|---|---|---|---|
| 福岡県 | 子育て応援金 | 子ども1人1万円 | 令和7年10月〜令和8年3月に県外から転入した人だけ必要 |
| 福岡市 | 小中学校の給食費無償化 | 給食費0円 | 不要 |
| 福岡市 | 給食費相当額給付金 | 1食の単価×弁当の日数 | 必要(12月31日まで) |
| 北九州市 | 第2子以降の保育料無償化 | 0〜2歳の保育料0円 | 原則不要 |
| 北九州市 | 認可外・プレスクールの第2子以降無償化 | 保育認定なしは月25,700円まで | 認可外は必要 |
| 糸島市 | 小中学校の給食費無償化 | 中学校は市が全額 | 不要 |
| 行橋市 | 小中学校の給食費無償化 | 中学校は市が全額 | 不要 |
| 筑紫野市 | 小中学校の給食費無償化 | 給食費0円 | 不要 |
| 大野城市 | 給食の無償化と給付金 | 私立などに通う子にも給付 | 給食を食べる市立の子は不要 |
| 春日市 | こども医療 | 18歳まで通院・入院とも無料 | 必要 |
| 芦屋町 | 子ども医療費助成 | 18歳まで通院・入院とも無料 | 必要 |
| 田川市 | 子ども医療制度 | 18歳まで自己負担なし | 必要(医療証) |
| 田川市 | 中学校入学準備金 | 1人5万円 | 振込先の回答が必要 |
福岡県:子ども1人に1万円の子育て応援金
県の「物価高対応 福岡県子育て応援金」は、0〜18歳の子ども1人につき1万円(1回限り)です。県内で国の応援手当を受けた世帯は原則手続き不要で、国の応援手当を他の都道府県で受け取り、令和7年10月1日〜令和8年3月31日に県外から転入した世帯だけ、2026年12月28日までに申請が必要です。対象や申請の方法は福岡県子育て応援金の記事にまとめています。
- 申請先:福岡県子育て応援金特設サイト(マイナンバーカードを使ったオンライン申請ができます)
- 問い合わせ:092-401-1685(福岡県子育て応援金コールセンター、平日9時〜18時)
物価高対応 福岡県子育て応援金(福岡県、2026年9月28日確認)・福岡県子育て応援金特設サイト(福岡県、2026年9月28日確認)
福岡市:中学校・特別支援学校高等部まで給食費0円
学校給食費の無償化
福岡市立の小学校・中学校・特別支援学校(高等部を含む)に通う子の給食費は無償です。令和7年8月から始まり、令和8年の給食費の月額は小学校6,300円、中学校7,600円で、この分がかかりません。
- 担当:福岡市教育委員会 健康教育課
- 支給:申請はいりません
- 問い合わせ:092-711-4643
給食を食べられない子への給食費相当額給付金
アレルギーなどの体の事情で、給食の全献立を続けて食べずに弁当を持っていく子の保護者に、1食の単価×弁当を持っていった日数を給付します。単価は小学校・特別支援学校小学部が364.73円、中学校・特別支援学校中学部・高等部が440.00円です。
- 申請先:福岡市教育委員会 健康教育課
- 提出方法:郵送のみ
- 必要なもの:給付申請書兼請求書、通帳・キャッシュカードなどのコピー
- 期限:4月1日〜12月31日(消印有効)
- 支給:申請が必要
- 問い合わせ:092-711-4643
令和8年度 福岡市学校給食費相当額給付金(福岡市、2026年9月28日確認)
福岡市の子ども医療費(高校生世代まで、通院は月500円まで)は福岡市の子ども医療費助成の記事にまとめています。
北九州市:第2子以降は0〜2歳の保育料が0円
第2子以降の保育料完全無償化(認可保育施設)
北九州市では、第2子以降の0〜2歳児が保育施設を使うときの保育料が無償です。生計を同じにしている子のうち一番上の子を第1子として数え、上の子の年齢の制限はなく、同時に入所している必要もありません。令和5年12月から始まりました。
- 担当:北九州市 子ども家庭局 こども施設企画課 企画係
- 支給:原則、申請はいりません。第1子が進学などで別に暮らしているときだけ、保険証・戸籍謄本の写し・生計が同じと分かる書類を出します
- 問い合わせ:093-582-2550
第2子以降の保育料完全無償化(北九州市、2026年9月28日確認)
令和8年度の拡充:認可外保育施設・幼稚園のプレスクール
令和8年度からは、保育の必要性や施設の種類を問わず、定期的に利用する第2子以降の子の保育料も無償化の対象になりました。保育の認定を受けていない家庭が月極契約で認可外保育施設を使う場合と、プレスクールは、月25,700円が上限です(保育の認定を受けている家庭が認可外保育施設を使う場合は、上限42,000円など施設の種類で別の額です)。市内に住所があることが条件です。
- 申請先:北九州市 こども施設企画課 指導支援係
- オンライン:認可外保育施設はLINEで申請できます(紙で窓口・郵送も可)
- 必要なもの:先に多子世帯利用給付認定申請書を出して認定を受け、3か月ごとに多子世帯利用請求書と領収書兼提供証明書(施設が書く)を出します
- 期限:利用した3か月分ごとに受付。7〜9月分は10月1日〜10月20日(必着)、10〜12月分は2027年1月1日〜1月20日
- 支給:認可外は申請が必要。プレスクールは施設が手続きするので保護者の手続きはいりません
- 問い合わせ:093-582-2413(プレスクールは093-582-2412)
認可外保育施設(保育認定なし)の第2子以降無償化(北九州市、2026年9月28日確認)・認可外保育施設等(保育認定あり)(北九州市、2026年9月28日確認)・プレスクール(北九州市、2026年9月28日確認)
糸島市:中学校の給食費は市が全額
糸島市立の小中学校の給食費は保護者負担0円です。小学校は月5,750円のうち国が5,200円、市が550円を出し、中学校は月6,830円の全額を市が負担しています。
- 担当:糸島市 子ども教育部 学校教育課
- 支給:申請はいりません。給食を一部止めている子の補助は学校への「学校給食停止届」だけ、給食を全部止めている子の補助は停止届のあと交付申請書を学校に出します
- 問い合わせ:092-332-2097
小学校・中学校の給食費無償化(糸島市、2026年9月28日確認)。糸島市の子ども医療費は糸島市の子ども医療費助成の記事にあります。
行橋市:中学校の給食費も市独自で無償
行橋市は市独自の政策として中学校の給食費も無償にしています。令和8年度の年額は小学校61,820円、中学校74,140円で、保護者の負担はどちらも0円です。
- 担当:行橋市 防災食育センター
- 支給:保護者の手続きはいりません
- 問い合わせ:0930-28-8558
筑紫野市:令和8年度は小中学校とも給食費0円
筑紫野市は令和8年度、小学校の月6,500円、中学校の月7,640円の給食費を市が全額助成し、保護者の負担を0円にしています。国の交付金を使った市独自の措置で、令和8年度の制度として案内されています。
- 担当:筑紫野市 教育部 学校給食課
- 支給:保護者の手続きはいりません
- 問い合わせ:092-923-6466
令和8年度の学校給食費の無償化(筑紫野市、2026年9月28日確認)
大野城市:私立・県立に通う子にも給食費分を給付
大野城市立の小中学校の給食は無償です。市立以外の学校(私立・県立・国立・特別支援学校など)に通う子や、市立でも給食を食べない子(中学校でランチ給食を頼まない子など)には、市立学校の給食の食材費にあたる額を給付します。小学校は1日383円(牛乳代を含む)、中学校はランチ給食340円と牛乳代71.3円が目安です。
- 申請:市立の小中学校で給食を食べる子は不要。市立中学校でランチ給食を頼まない子は電子申請「大野城市学校給食給付金申請(市立中学校)」、市立小学校で給食を止める子は学校へ「学校給食停止届」、私立・県立などに通う子は電子申請「大野城市学校給食給付金申請(私立・県立学校等)」から
- 期限:私立・県立などに通う子は、その年度の3月31日まで(令和8年度分は2027年3月31日)
- 問い合わせ:092-580-1902(大野城市 教育総務課 学校給食担当)
- 支給:学期が終わるごとに、年3回
学校給食の無償化と給付金(大野城市、2026年9月28日確認)
春日市:高校生世代まで医療費が通院も無料
春日市のこども医療は、0歳から高校生世代(18歳になった年度の3月31日まで)の入院・通院とも無料で、所得制限もありません。福岡市は通院で月500円までかかるので、ここが違います。
- 申請先:春日市 国保医療課 医療担当
- オンライン:マイナポータル(ぴったりサービス)で申請できます。窓口・郵送も可
- 必要なもの:保険の資格が分かるもの、申請者の本人確認書類の写しなど
- 支給:医療証の申請が必要
- 問い合わせ:092-981-0114
芦屋町:高校生世代まで医療費が無料
芦屋町の子ども医療費助成は、0歳から高校生世代まで入院・通院とも無料で、所得制限はありません(生活保護を受けている人は対象外)。
- 申請先:芦屋町 住民課 保険年金係
- 必要なもの:資格確認書など(1月1日以降に転入した人は所得証明書も)
- 期限:出生は30日以内、転入は転入した月の月末までに申請すれば、さかのぼって対象になります
- 支給:申請が必要
- 問い合わせ:093-223-3532
田川市:18歳まで医療費の自己負担なし、中学入学に5万円
子ども医療制度
田川市は、18歳になった日以後の最初の3月31日までの子の医療費について、入院・通院とも自己負担をなくしています。所得制限はありません。手続きには医療保険の資格確認書などが要ります。
- 問い合わせ:0947-44-2000(田川市役所)
中学校入学準備金
中学1年生になる子1人につき5万円です。令和8年度の対象は、令和8年度に中学1年生になり田川市に住民票がある子で、市内の中学校や県立・国立・私立の中学校に進む子には令和8年3月31日に、ほかの市町村立の中学校や特別支援学校に進む子には令和8年8月以降に口座振込で交付されます。転出予定の人、生活保護を受けている人、就学援助に認定された人は対象外です。令和9年度分の案内は、市の発表を確かめてください。
- 受け取り:小学校で登録した福岡銀行の口座、または申請した口座に振り込まれます
- 問い合わせ:0947-44-2000(田川市役所)
申請の前に確かめておくこと
給食費や保育料の無償化は、多くが申請なしで適用されます。一方、弁当を持っていく子への給付や、北九州市の認可外保育施設の無償化は、自分で申請しないと受け取れません。北九州市の7〜9月利用分は10月20日必着です。引っ越しの前後は、転入日と対象の基準日を市町の担当課で確かめてください。
公式情報確認:2026年9月28日(日本時間)。料金・営業時間は変更されることがあります。

