海外旅行や出張、留学中の家族への仕送りで、外貨の支払いと送金をまとめて扱えるのがWise(ワイズ)です。アプリひとつで海外に送金し、40以上の通貨を持ち、デビットカードで現地の店やATMで使えます。銀行の外国送金、空港の両替所、クレジットカードの海外利用とどこが違うのか、手数料の見方と、日本で登録するときに要るものをまとめました。
- Wiseの海外送金と両替の手数料は通貨によって違い、0.27%からです。
- デビットカードは発行手数料1,200円(1回だけ)。海外ATMの出金は月25,000円まで、Wise側の手数料がかかりません。
- 日本に住む人の登録には、本人確認書類とマイナンバーの書類が要ります。
- 比べるときは手数料の額だけでなく、相手が実際に受け取る額(自分が払う円の額)で比べます。
海外で払う・送る方法の違いを一覧で
海外にお金を送る、現地で払う、現金を用意する方法は主に4つです。かかるお金の決まり方がそれぞれ違います。
| 方法 | 主な使い道 | かかるお金の決まり方 |
|---|---|---|
| Wise | 海外送金・外貨の保有・デビットカード | 送金・両替の手数料が0.27%から(通貨で違う)。為替はミッドマーケットレート |
| 銀行の外国送金 | 海外の口座への送金 | 福岡銀行の場合、送金手数料2,500円と電信料2,500円。為替は為替手数料を含む電信売相場(TTS) |
| 空港の両替所 | 出発前の現金の用意 | 両替所ごとのレート。扱う通貨も両替所ごとに違う |
| クレジットカード | 現地の店・ネットでの支払い | 三井住友カードの場合、国際ブランドのレートに海外事務処理手数料3.63%(税込) |
手数料は「実際に受け取る額」で比べる
海外送金や両替のコストは、表に出る手数料と、為替レートへの上乗せの2つを足して見ます。送金手数料が安くても、使う為替レートに上乗せがあれば、相手が受け取る額は減ります。
Wiseは、Googleなどで見られる為替レート(ミッドマーケットレート)だけを使い、支払う金額を送金の前に必ず示すと案内しています。Wiseの手数料(個人)
銀行の外国送金は、為替手数料を含んだレートと、送金手数料などが別々にかかります。たとえば福岡銀行は、送金日当日の電信売相場(TTS)を使い、TTSには為替手数料が含まれると案内しています。手数料は送金手数料2,500円、電信料2,500円で、海外の銀行の手数料を送る側が持つ場合はさらに2,500円です。仕向送金(外国への送金)(福岡銀行) 海外の銀行によっては、受け取る側からも手数料を取ることがあるとも案内しています。外国送金(福岡銀行)
クレジットカードを海外で使うと、国際ブランドが決めたレートにカード会社の手数料が足されます。三井住友カードは、Visa・Mastercardのクレジットカードの海外事務処理手数料を3.63%(税込)としています。海外でのご利用にあたって(三井住友カード)
どれが安いかは、送る額・通貨・日によって変わります。同じ日に同じ額で、各社の画面に出る「受取額」または「支払う円の額」を並べると比べられます。
Wiseでできる3つのこと
Wiseのアカウントは開設が無料で、海外送金、外貨の保有と受け取り、デビットカードでの支払いが1つのアプリでできます。日本の運営会社はワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社で、関東財務局に登録した資金移動業者です(登録番号は下の「運営会社と登録」の節)。
- 海外送金:32通貨から103通貨への送金に対応しています。手数料は通貨によって違い、0.27%からです。
- 外貨の保有と受け取り:40以上の通貨を持てます。21通貨は海外の口座情報を使って、現地の送金と同じように受け取れます。
- デビットカード:アカウントにある通貨で、店・ネット・海外のATMで使えます。
日本語のカスタマーサポートは、電話とメールで受けられます。Wise 日本 Wiseデビットカード
Wiseデビットカードは海外ATMで月25,000円まで手数料なし
実際のカードは1回だけの手数料1,200円で注文でき、アカウントに3,000円を入金するとデジタルカードを無料ですぐ発行できます。入金したお金はそのまま支払いに使えます。Wiseデビットカード

写真の出典:Wise、日本の個人・法人のお客様向けにApple Pay対応を開始(ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社のプレスリリース、2026年5月12日)
- 支払い:アカウントにある通貨で払うと手数料はかかりません。持っていない通貨で払うと、持っている通貨から自動で両替され、両替の手数料がかかります。アカウント内に保有していない通貨での支払いについて(Wiseヘルプセンター)
- ATMでの出金:アカウントあたり月25,000円までの出金は無料。超えた分は100円+25,000円を超えた額の1.75%です。ATMの設置元が独自に手数料を取る場合があります。
- デジタルカード:150の国や地域、40通貨でオンラインや店舗で使えます。
- Apple Pay:2026年5月12日の発表で、日本のMastercardデビットカードを持つ人向けにApple Payに対応しました。Mastercardのタッチ決済のマークがある店なら、国内でも海外でも使えます。Wise、日本の個人・法人のお客様向けにApple Pay対応を開始(ワイズ・ペイメンツ・ジャパンのプレスリリース、2026年5月12日)
外貨を持てるのは原則100万円まで
日本で登録した人がWiseのアカウントに持てるお金は、すべての通貨を円に換算した合計で原則100万円までです。期間を決めて、最大2,000万円まで(最長6か月)引き上げることができます。日本のお客様の保有限度額について(Wiseヘルプセンター)
送金は、1回100万円以下なら「第二種送金」として扱われます。100万円を超える送金は、新しく送金の手続きを作ると自動で「第一種送金」に切り替わります。第二種送金について(Wiseヘルプセンター)
日本で登録するときに要るもの
日本に住む人は、写真付きの本人確認書類と、マイナンバーを確かめられる書類の両方が要ります。書類の確認は、通常1営業日以内に行うと案内されています。日本のお客様の本人確認について(Wiseヘルプセンター)
- 本人確認書類:マイナンバーカード、運転免許証、2020年2月以前に発行されたパスポートのどれか(2020年2月より後に発行されたパスポートは住所の欄が無いので使えません)
- マイナンバーの書類:マイナンバーカード(表と裏)、6か月以内に発行されたマイナンバー入りの住民票、マイナンバー通知カードのどれか
マイナンバーカードを本人確認書類として出すときは、1枚で両方を満たします。
運営会社と登録
ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社は、関東財務局長 第00040号の資金移動業者として金融庁の登録一覧に載っています(令和8年7月31日現在の一覧。第一種・第二種)。資金移動業者登録一覧(金融庁)
福岡空港・阿蘇くまもと空港で両替するなら
福岡空港の国際線ターミナルの両替所は、朝7時台から夜19〜21時まで開いています。空港の公式サイトが案内している両替所の場所・営業時間・扱う通貨は次のとおりです。保安検査の後にあるのは、トラベレックスの出発ゲート(北)店と(南)店です。
| 両替所 | 場所 | 営業時間 | 扱う通貨 |
|---|---|---|---|
| 福岡銀行(1F) | 国際線 1F・保安検査前 | 7:30〜21:00 | 17通貨 |
| 福岡銀行(3F) | 国際線 3F・保安検査前 | 7:45〜19:30 | 17通貨 |
| Trip.com外貨両替 | 国際線 1F・保安検査前 | 7:00〜21:00 | 12通貨 |
| トラベレックス(到着ロビー) | 国際線 1F・保安検査前 | 7:00〜21:00 | 31通貨 |
| SBJ銀行 | 国際線 3F・保安検査前 | 7:30〜19:00 | 13通貨 |
| トラベレックス(北) | 国際線 3F・保安検査後 | 7:00〜20:30 | 31通貨 |
| トラベレックス(南) | 国際線 3F・保安検査後 | 7:00〜20:30 | 31通貨 |
福岡銀行の17通貨は、米ドル・ユーロ・英ポンド・韓国ウォン・ニュー台湾ドル・タイバーツなどです。福岡銀行 国際線ターミナル支店1F(福岡空港) 福岡銀行 国際線ターミナル支店3F Trip.com外貨両替 福岡空港支店 SBJ銀行 福岡空港国際線両替所 トラベレックス 福岡空港国際線出発ゲート(北)店 トラベレックス 福岡空港国際線出発ゲート(南)店 到着ロビー店の営業時間は、空港のページに無いためトラベレックスの店舗ページによります。トラベレックス 福岡空港国際線到着ロビー店
阿蘇くまもと空港は、旅客ターミナルビル1階の到着ロビーに外貨両替機があります。営業時間は8:00〜21:00で、使えるのは紙幣だけです。円から外貨へは米ドル・中国人民元・韓国ウォン・ニュー台湾ドル・香港ドルの5通貨、外貨から円へはこれにユーロ・ベトナムドン・フィリピンペソを加えた8通貨です。使うときはパスポートでの本人確認が要り、在庫や通貨の規制で扱えないことがあります。外貨両替機(阿蘇くまもと空港)
この両替機は熊本銀行の自動外貨両替コーナーで、両替できるのは1人30万円相当額まで(ベトナムドンとフィリピンペソは10万円相当額まで)です。阿蘇くまもと空港 自動外貨両替コーナー(熊本銀行) 2026年6月11日には障害で取引を止め、翌12日の朝8時に再開しています。阿蘇くまもと空港内自動外貨両替機お取引再開のお知らせ(熊本銀行、2026年6月12日)
目的ごとの選び方
- 海外の家族や学校にお金を送る:Wiseと銀行の画面で、同じ日・同じ額の受取額を並べます。1回100万円を超えるならWiseは第一種送金になります。
- 旅行先で店やネットで払う:Wiseのカードなら、先に現地の通貨を持っておくと支払いのときの手数料はかかりません(円から両替するときに両替の手数料がかかります)。クレジットカードは海外事務処理手数料を確かめます。
- 現地で現金がほしい:出発前に空港の両替所で用意するか、現地のATMでWiseのカードから引き出します(月25,000円までWise側の手数料なし)。
よくある質問
マイナンバーは必ず要りますか?
日本に住む人は必要です。マイナンバーカード、マイナンバー入りの住民票(6か月以内)、通知カードのどれかを出します。
100万円を超える送金はできますか?
できます。100万円を超える額で新しく送金を作ると、第一種送金に自動で切り替わります。
カードを作らなくても使えますか?
使えます。アカウントの開設は無料で、送金や外貨の保有はカードが無くてもできます。カードは実際のカードが1,200円、デジタルカードは3,000円の入金で無料です。
公式情報確認:2026年9月27日(日本時間)。料金・営業時間は変更されることがあります。


