65歳以上のインフルエンザ予防接種は、住んでいる市の助成を使うと窓口の支払いが1,000円〜2,200円になります。福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島の10市について、2026年度(令和8年度)の自己負担額、接種できる期間、無料になる条件、子どもの助成をまとめました。
- 自己負担は多くの市で1,500円。別府市は1,000円、久留米市は1,650円、長崎市は2,200円です
- 期間はどの市も2026年10月1日から(宮崎市は9月18日から一部の医療機関で前倒し)。終わりは1月31日・2月28日・3月31日と市で分かれます
- 生活保護世帯はどの市も無料。市民税非課税世帯の扱いは市で違い、鹿児島市は2026年度から1,500円が必要になりました
- 子ども(中学生まで)の接種に助成があるのは、10市のうち長崎市です(北九州市は実施していないと回答)
10市の自己負担と期間を一覧で
高齢者の定期接種の対象は、どの市も接種日に65歳以上の人と、60〜64歳で心臓・じん臓・呼吸器の機能やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害がある人(身体障害者手帳1級相当)で、助成は期間内に1回です。期間を過ぎた接種や対象外の人の接種は任意接種になり、費用は全額自己負担です。

| 市 | 自己負担 | 期間(2026〜27年) | 非課税世帯 |
|---|---|---|---|
| 福岡市 | 1,500円 | 10/1〜3/31 | 無料(当日に証明書) |
| 北九州市 | 1,500円 | 10/1〜3/31 | 無料 |
| 久留米市 | 1,650円 | 10/1〜1/31 | 無料(事前手続き) |
| 佐賀市 | 1,500円 | 10/1〜1/31 | ―(生活保護は無料) |
| 長崎市 | 2,200円 | 10/1〜2/28 | 1,100円に減額 |
| 熊本市 | 1,500円 | 10/1〜1/31 | 無料 |
| 大分市 | 1,500円 | 10/1〜3/31 | 無料 |
| 別府市 | 1,000円 | 10/1〜3/31 | 無料 |
| 宮崎市 | 1,500円 | 9/18〜3/31 | ―(生活保護は無料) |
| 鹿児島市 | 1,500円 | 10/1〜3/31 | 1,500円が必要 |
予約はどの市も接種する医療機関に直接します。市が集団接種を開く形ではないので、実施医療機関の一覧で「インフルエンザ」に印がある医療機関を選び、電話で空きを聞く流れです。持ち物の基本は、住所・氏名・年齢が分かるもの(マイナンバーカード・運転免許証など)と、無料や減額を受ける人はその証明書です。証明書を持たずに支払うと、あとから払い戻しを受けられない市が多いので、接種の前にそろえておきます。
福岡市は1,500円、糸島市の無料制度
福岡市の高齢者の定期接種は自己負担1,500円、期間は2026年10月1日から2027年3月31日まで(原則月曜〜金曜)です。免除の証明書や郵便局での非課税証明書の取り方は、別の記事にまとめています。福岡市の高齢者インフルエンザ予防接種2026年度。負担金と持ち物を確認
糸島市は、高齢者の定期接種を受ける人のうち市県民税非課税世帯と生活保護世帯の人が、接種当日に確認書類を持っていけば無料で受けられる制度を設けています。確認書類はマイナ保険証(後期高齢者医療の対象者)、区分1・区分2の後期高齢者医療資格確認書、介護保険負担限度額認定証、生活保護受給証などのいずれか1つで、どれも無い人は健康づくり課で「自己負担金無料通知書」を事前に申請します(窓口か郵送)。糸島市 高齢者定期予防接種 自己負担金無料制度について
北九州市は1,500円、医療機関の一覧は9月下旬に公表
北九州市の自己負担は1,500円で、期間は2026年10月1日(木)から2027年3月31日(水)までです。生活保護受給者と、世帯全員が市民税非課税の人は減免で無料になります。非課税世帯の人は、2026年度の介護保険料納入通知書(保険料段階が1〜3段階のもの)か介護保険負担限度額認定証を医療機関で見せるか、本人確認書類を持って各区役所保健福祉課で減免確認を受けます。区役所の確認は10月より前に済ませておけます。市は2026年度に限り、保険料段階が4段階以上でも対象になる場合があると案内しています。後期高齢者医療制度の人は、マイナンバーカードか負担区分(区分1・2)を併記した資格確認書でも確認できます。
接種は北九州市内の医療機関で受けます。実施医療機関の一覧は9月下旬に公表の予定です。問い合わせは各区役所の健康相談コーナー、または保健福祉局保健企画課(093-522-8711)です。北九州市 高齢者用秋冬予防接種の実施について
子どものインフルエンザ予防接種について、北九州市は定期接種ではないため費用の助成は実施していないと、市民の声への回答で説明しています。北九州市 小児のインフルエンザ予防接種について(寄せられた市民のこえ)
久留米市は1,650円、期間は1月31日まで
久留米市の自己負担金は1,650円で、期間は2026年10月1日(木)から2027年1月31日(日)までです。個別の接種券は送られてこないので、期間内に受託医療機関へ問い合わせて受けます。持ち物はマイナンバーカードや運転免許証など年齢の分かるもの。市県民税非課税世帯・生活保護受給世帯・中国残留邦人等支援給付の受給世帯は自己負担金の免除を受けられますが、事前の手続きが要ります。本人が非課税でも、同じ世帯に市県民税を払っている人が一人でもいると免除は受けられません。問い合わせは保健所保健予防課(0942-30-9730)です。久留米市 高齢者のインフルエンザ予防接種
佐賀市は1,500円、生活保護の人は予診票を先に受け取る
佐賀市の自己負担額は1,500円、期間は2026年10月1日(木)から2027年1月31日(日)までです。接種できるのは佐賀県内の医療機関等で、予約が必要な場合があるため事前に医療機関へ問い合わせます。予診票は医療機関に置いてあります。生活保護世帯の人は無料ですが、事前に市役所生活福祉課(本庁2番・3番窓口)か支所で専用の予診票を受け取ります。持ち物は本人確認ができるものと、60〜64歳の対象者は身体障害者手帳です。問い合わせは健康づくり課予防接種係(0952-40-7279)です。佐賀市 高齢者インフルエンザ予防接種について
長崎市は2,200円、子どもは中学生まで助成
長崎市の高齢者の接種料金は2,200円で、期間は2026年10月1日から2027年2月28日までです。市民税非課税世帯の人は、2026年度の世帯主の市・県民税非課税証明書(写し可)を医療機関へ持っていくと1,100円になります。生活保護受給世帯の人(公費負担診療依頼証)と、中国残留邦人等の支援給付を受けている人(本人確認証)は無料です。一部の医療機関では実施していないので、希望する医療機関に事前に問い合わせます。問い合わせは市民健康部感染症対策室(095-829-1172)です。長崎市 高齢者を対象としたインフルエンザ予防接種(定期接種)
長崎市は、生後6か月から中学生までの子どものインフルエンザ予防接種にも助成があり、注射は1回1,750円、経鼻(2歳から)は1回3,500円です(市は「予定」として案内。期間は2026年10月1日〜2027年2月28日)。注射は生後6か月〜小学生が2回、中学生が1回。生活保護受給世帯と市民税非課税世帯の子どもは無料です。接種は長崎市内の委託医療機関(諫早市・西海市・長与町・時津町の一部医療機関でも可)で、事前に予約します。問い合わせはこども部こども政策課助成係(095-829-1270)です。長崎市 こどもインフルエンザ予防接種費用の一部助成について
熊本市は1,500円、市外で受けるなら事前の手続き
熊本市の自己負担額は1,500円で、助成の実施期間は2026年10月1日から2027年1月31日までです(医療機関により異なることがあります)。65歳以上などの定期接種の対象者に加えて、熊本市独自に20歳以上65歳未満の生活保護世帯・中国残留邦人等の支援給付を受けている人も対象です(1回または2回)。生活保護世帯、支援給付の受給者、市民税非課税世帯の人は、書類を見せれば無料です。非課税世帯の人は2026年度の介護保険料決定通知など所得段階1〜3段階が分かるものを持っていき、無い人は感染症予防課で自己負担免除対象者予診票を事前に発行してもらいます。市は、税制改正の影響で非課税世帯でも介護保険料の段階では課税世帯とみなされる場合があり、その場合は予診票が必要だと案内しています。
接種は市の委託医療機関で、名簿を見て事前に予約します。市外で受けたいときは事前の手続きに1〜2週間かかり、広域化の対象医療機関なら2026年12月31日まで、それ以外の医療機関や県外なら2027年1月31日までです。市は、今年度はインフルエンザの流行が早いとして早めの接種を呼びかけています。問い合わせは熊本市感染症予防課(096-364-3189)です。熊本市 令和8年度 インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症定期予防接種について
大分市は1,500円、別府市は1,000円
大分市の接種費用は1,500円、期間は2026年10月1日(木)から2027年3月31日(水)までで、医療機関によって実施期間が異なります。接種は大分市内の指定医療機関で、事前に電話で予約します。生活保護世帯と市民税非課税世帯の人は無料で、非課税世帯の人は「市民税非課税世帯確認書」、介護保険負担限度額認定証、限度区分が区Ⅰ・区Ⅱの後期高齢者医療資格確認書のいずれかを持っていきます。確認書が必要な人は、接種希望日の1週間前までに保健所保健予防課(097-535-7710)へ連絡します。大分市 高齢者季節性インフルエンザ予防接種のお知らせ
別府市の自己負担金は1,000円で、期間は2026年10月1日(木)から2027年3月31日(水)まで、市内の指定医療機関で受けます。生活保護受給者(診療依頼証)と、住民票の世帯全員に市県民税がかかっていない世帯の人は無料です。非課税世帯の人は、市民税課や出張所で発行する最新の所得・税額証明書(別府市発行分は無料、コンビニ発行分は使えません)、所得段階が第1〜第3段階の介護保険料の納入通知書、介護保険負担限度額認定証のいずれかを当日に持っていきます。証明書が無いまま接種すると助成を受けられないことがあります。問い合わせは健康推進課感染症対策係(0977-21-2188)です。別府市 高齢者向けインフルエンザ予防接種
宮崎市は9月18日から、鹿児島市は非課税世帯も1,500円に
宮崎市(国富町・綾町と共通)の自己負担は1,500円で、期間は2026年9月18日から2027年3月31日までです。9月18日から前倒しで受けられるのは、宮崎市郡医師会の会員医療機関のうち、実施医療機関一覧の「インフル」に○がある医療機関だけです。宮崎市・国富町・綾町以外の医療機関や県外の医療機関は対象外。生活保護を受けている人は受給者証を見せれば無料です。集団接種は無く、実施医療機関に直接予約します。問い合わせは保健所健康支援課(0985-29-5286)です。宮崎市 高齢者等定期予防接種【インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症】実施医療機関
鹿児島市の自己負担額は1,500円で、2026年度から市民税・県民税非課税世帯の人も自己負担額が必要になりました。免除されるのは生活保護受給者で、生活保護受給証などを接種前に医療機関へ見せます。期間は2026年10月1日から2027年3月31日までで、市は10月1日〜12月31日を接種勧奨期間としています。持ち物は個別に届く案内ハガキと、マイナンバーカードや運転免許証など。ハガキがなくても接種は受けられ、2026年9月以降に転入した人にはハガキは送られません。接種は市内の委託医療機関か、鹿児島県医師会の相互乗り入れ協力医療機関で、ワクチンの準備があるため予約をします。高用量インフルエンザワクチンの2026年度の定期接種は見送られました。問い合わせは感染症対策課(099-803-7023)です。鹿児島市 高齢者のインフルエンザ予防接種
よくある質問
住んでいる市の外の医療機関でも助成を使える?
市によって違います。熊本市は市外で受けるとき事前の手続き(1〜2週間)が要り、宮崎市は宮崎市・国富町・綾町以外の医療機関では対象外です。鹿児島市は鹿児島県医師会の相互乗り入れ協力医療機関なら市外でも受けられます。
新型コロナのワクチンと同じ日に打てる?
熊本市と鹿児島市は、インフルエンザと新型コロナのワクチンは同じ日に接種できると案内しています。北九州市は、医師が特に必要と認めた場合に同時接種ができるとして、希望する人は接種する医師に相談するよう案内しています。
いつまでに打てばいい?
佐賀市は、例年12月〜4月頃に流行し1月末〜3月上旬にピークを迎えること、ワクチンは抵抗力がつくまでに2週間程度かかることを挙げ、流行前の早めの接種を勧めています。熊本市は、今年度は流行が早いとして早めの接種を呼びかけています。
公式情報確認:2026年9月28日(日本時間)。対象・料金は変更されることがあります。

