サークルで体育館のコートを1面おさえたい。そう思ったときに最初にぶつかるのが、「予約の前に登録が要る」「その登録は当日には終わらない」という2段構えです。福岡市の体育館を団体で借りるには、利用者登録を済ませ、利用月の3か月前に抽選へ申し込み、当たったら期限内に利用申込と支払いをする。この記事はその流れを、登録の持ち物から取消料まで順に並べたものです。
まず、システムが2つあることを知る
福岡市の体育館は、予約のしくみが2系統に分かれています。
- 福岡市立の体育館(中央・東・西・南・博多・城南・早良の各体育館、福岡市民体育館、ももち体育館)は、福岡市の公共施設案内・予約システム「コミネット」。テニスコートや野球場、市民センターなども同じシステムです。
- 福岡市総合体育館(照葉積水ハウスアリーナ)は、この施設だけの施設予約システム。登録も抽選も支払いも別に行います。
どちらも、利用者登録をしていないと空き状況の確認まではできても、利用の申し込みができません。登録していない場合は施設の窓口で直接申し込むことになります。
手順1 利用者登録をする(コミネット)
登録の区分は「個人登録」と「団体登録」の2つ。個人登録ができる施設は限られていて、テニスコート、クリーンパーク運動施設、体育館(福岡市民体育館・福岡市地区体育館・福岡市ももち体育館)、音楽・演劇練習場、赤煉瓦文化館、日本庭園だけです。コートを面で借りる「専用使用」は団体登録の側になります。
団体登録では、代表者と、実際に施設を使う構成員を登録します。構成人数はスポーツ施設が原則10名以上(市民福祉プラザは5名以上、それ以外の文化施設は2名以上)。ここでいうスポーツ施設は、テニスコート、野球場、球技場、体育館(複合施設の体育館を含む)です。二重登録はできず、構成員の氏名がすべて一致した場合や、団体名と代表者の氏名・生年月日がすべて一致した場合などは登録されません。減免や学生料金で申請する団体は、構成員の過半数がその要件に当てはまる必要があります。登録者が18歳未満の学生なら親権者の同意書が要ります。
窓口で申請する場合の流れは4段階です。
- 1. 申請書を手に入れる 利用者登録要綱(PDF)を確認し、申請書(1枚目 金融機関控、2枚目 福岡市控、3枚目 本人控の3枚セット)を施設窓口かインターネットで入手します。ゆうちょ銀行を使う人は、窓口にある3枚複写式の申請書しか受け付けてもらえません。
- 2. 金融機関で口座の確認を受ける 必要事項を記入・押印して、金融機関で口座振替先の確認(承認印)をもらいます。口座振替ができるのは全国のゆうちょ銀行と、全国の福岡銀行・西日本シティ銀行の本店・支店・出張所。福岡銀行と西日本シティ銀行では2枚目と3枚目が返ってきますが、ゆうちょ銀行では3枚目(本人控)だけが返ってきます。
- 3. 施設の窓口へ出す 受付窓口は利用する施設によって違います。持っていくのは、金融機関から返却された申請書の控え、申請者本人を確認できるもの(運転免許証・健康保険証・マイナンバーカードなど)、団体登録名簿。18歳未満の学生は親権者の同意書、代理の人が行く場合は委任状と代理人の本人確認書類も要ります。施設によっては登録時に利用審査があります。
- 4. 通知書が届くのを待つ 審査が終わると「利用者登録通知書」が送られてきます。受付から2〜4週間程度かかるので、使いたい日の逆算では、ここがいちばん長い待ち時間です。通知書の仮パスワードでログインし、自分のパスワードを登録して使いはじめます。
銀行の窓口に行かずに済ませたいなら、オンライン利用者登録があります。スマートフォンと、本人確認のためのマイナンバーカード(署名用電子証明書の暗証番号6〜16桁が必要)、または運転免許証・健康保険証を用意します。オンライン申請の場合、利用者IDは電子メールで通知されます。福岡市 利用者登録について
登録には期限の考え方が2つあります。ひとつは、減免などの対象になっている登録者に有効期限を定めることができ、続けるには期限前に更新の申請をすること。もうひとつは、登録日か最後に利用した日から2年間システムを使わない(抽選申込も利用申請もしない)と、登録の効力を失うことです。氏名・住所・電話番号・口座振替先・構成メンバーが変わったら変更の申請をします。口座振替先の変更は、毎月20日頃までの受付分が翌月の口座振替から、21日頃から月末までの受付分は翌々月からの反映です。
手順1’ 利用者登録をする(福岡市総合体育館)
照葉の福岡市総合体育館は、グループやサークルの構成メンバーが10名以上で登録できます。公式サイトの申請画面から代表者のアドレス・団体種別・利用目的を入力して送信すると、仮IDと仮パスワードがメールで届きます。ログインして「利用者登録」と「団体名簿登録」を行い、仮登録完了のメールを受け取ったら、代表者が本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど、顔写真・氏名・住所・生年月日が確認できるもの)と団体名簿を持って来館します。窓口で確認が済むと、利用者登録カードを受け取り、本ID・登録番号が書かれたメールが届きます。
同じ利用目的かつ同じ構成メンバーでの重複登録はできません。生徒・児童だけでの団体登録もできず、責任を持って対応できる責任者(保護者)が登録者になります。市内に住む心身障がい者を主たる構成員とする団体で登録する場合は、該当する構成員全員分の手帳の提示が必要です。福岡市総合体育館 利用の手引き(専用利用)PDF
手順2 抽選に申し込む
どちらのシステムも利用月の3か月前が起点です。ここが個人利用(1か月前が起点)との大きな違いで、大会や合宿のように日を先に決めたい用は、3か月前の1日を忘れないことが要になります。
| 段階 | 福岡市立の体育館(コミネット) | 福岡市総合体育館 |
|---|---|---|
| 抽選申込 | 利用月の3か月前の1日〜14日 | 利用の3か月前の月の1日5:00〜14日24:00 |
| 抽選 | 毎月15日(コンピュータによる自動抽選) | 抽選申込月の15日(自動抽選) |
| 結果の確認 | 抽選申込月の16日から | 抽選申込月の16日9:00〜12:00にメールで通知 |
| 利用申込 | 抽選申込月の16日〜19日24:00。期間内に申し込まないと自動的に取消 | 抽選申込月の16日〜19日24:00。期間内に利用許可申請がないと当選は無効 |
| 空き施設(先着) | 利用月の3か月前の20日9:00〜利用日の1日前19:00。前日が休館日ならその前日まで | 利用希望月の3か月前の20日5:00〜利用希望日の前日19:00 |
コミネットで予約が必要なのは、競技場、弓道場、小体育室、武道室、健康体力相談室、会議室。このうち会議室だけは電話か窓口での予約です。抽選の申込では、連続した時間コマを申し込むときの当選希望順位の指定にも決まりがあります。城南体育館 利用方法
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手順3 支払う
コミネットの使用料は、登録した口座からの口座振替が原則で、納入期日は利用月の翌月15日(その日が金融機関の休業日なら翌営業日)です。予約システム上のクレジットカード決済も選べますが、こちらは事前決済で、期日は収納代行事業者の定めによります。窓口で支払う施設もあります。事前納付が必要な施設は、その施設の指定する方法で払います。口座振替ができなかった場合は市が発行する納入通知書で納付することになり、確認が取れるまでシステムの利用が一時停止されます。滞納したままだと抽選も利用申込もできません。
福岡市総合体育館は申し込んだ時点で利用が確定するため、その場で支払いが必要です。メインアリーナ・サブアリーナ・武道場・弓道場(それらと併せて使う多目的室を含む)は抽選当月の16日〜19日19:00まで、多目的室だけの利用は抽選当月の月末が支払期限。現金の場合は利用許可をした日から10日以内で、利用日が許可日から9日以内のときは利用日の前日19時までです。支払いがないと利用許可は無効になります。支払い方法は、総合受付が現金、予約システムが口座振替とクレジットカードです。
取消と取消料
コミネットは、予約後の日程変更・取消を利用日の10日前までに行うことになっています。取消の期間を過ぎると、利用を取りやめても使用料が徴収されます。納入済みの使用料は原則として返ってきません。変更や取り止めを窓口でする場合は、所定の申請書に利用許可書を添えて体育館の受付へ出します。
福岡市総合体育館は取消料が段階で決められています。
| 施設 | 取止め届の提出日 | 取消料 |
|---|---|---|
| アリーナ・武道場・弓道場 | 利用日の3か月前から1か月前の前日まで | 利用料金の5割 |
| 同上 | 利用日の1か月前から当日まで | 利用料金の全額 |
| 多目的室・研修室ほか | 利用日の9日前から5日前まで | 利用料金の5割 |
| 同上 | 利用日の4日前から当日まで | 利用料金の全額 |
多目的室や研修室・会議室を、アリーナや武道場に付随して使う場合は、上の段(アリーナと同じ扱い)になります。利用料金を全額払ったうえで口座振込での返金を希望する場合、振込手数料は利用者の負担です。取り止めは予約システムからできますが、これは利用者登録をした本人に限られます。窓口で取り止め・変更をする場合は、総合受付に連絡してから「利用取り止め届」または「利用変更許可申請書」を出します。
当日と、大会で使うとき
コミネットで予約した団体は、当日、利用者IDと予約者名(団体名)を施設の窓口で伝えて、係員の指示に従います。
福岡市総合体育館では、入館の際に必ず主催者(管理責任者)が総合受付へ行きます。連続して使う場合も、利用日ごとに受付が要ります。大会やイベントで使うときは、利用月の1か月前の前日までに施設スタッフと事前打合せを行い、必要な書類もこのときに持参します。付帯施設や附属設備を使う場合の「付帯施設・附属設備明細書」も、同じ期限までに総合受付へ提出します。施設利用中の事故は、指定管理者に重大な過失がない限り主催者の責任になるため、管理責任者を決めて運営の管理を行うことになっています。観客が多く来る催しでは、警備担当を置くか警備会社に委託します。
なお、福岡市立の体育館を会場にする大規模大会は、この抽選とは別の受付です。令和9年度分については、二次調整の申込受付期間が令和8年9月25日から10月9日必着で、対象は福岡市総合体育館、福岡市民体育館、福岡市地区体育館(東・博多・中央・南・城南・早良・西)、福岡市ももち体育館。申込先は公益財団法人福岡市スポーツ協会 事業課(092-407-8381)です。
料金の目安と減額
専用使用料は施設と時間帯で変わります。城南体育館の競技場を例にすると、全面が9時〜12時で平日3,820円・土日祝5,100円、15時〜18時で平日5,500円・土日祝6,720円、9時〜22時の終日で平日22,390円・土日祝27,820円。半面はそれぞれ半額です。早良体育館は面の分け方が細かく、1/5がバドミントンコート2面分、1/3がバレーボールコート1面分にあたります(早良体育館は2026年10月1日から2027年10月31日まで改修で休館の予定です)。武道室・健康体力相談室は2時間単位で平日1,300円から2,550円、土日祝1,550円から3,050円です。
福岡市総合体育館には団体単位の減額があります。市内に住む65歳以上70歳未満の人を主体とする団体は一般料金の5割、70歳以上を主体とする団体は無料。市内に住む心身障がい者を主たる構成員とする団体も無料で、18歳未満を主たる構成員とする団体は5割です。福岡市または福岡市スポーツ協会が主催・共催する行事は無料、後援する行事は7割になります。
個人で2時間だけ使うときの料金と枠は個人開放の記事に、トレーニング室はトレーニング室の記事にまとめています。テニスコートを含めた予約システム全体の使い方は公共施設案内・予約システムの記事にあります。
まとめ
逆算するとこうなります。使いたい月の3か月前の1日から14日までに抽選を申し込む。そのためには、その前に利用者登録が終わっていること。窓口申請だと通知書が届くまで2〜4週間かかるので、初めて借りるなら、使いたい月の4か月前には登録の手続きを始めるのが現実的な線です。スポーツ施設の団体登録は原則10名以上なので、名簿をそろえるところから逆算することになります。
登録や操作でつまずいたときの問い合わせ先は、福岡市公共施設案内・予約システムサービスセンター(092-716-7373、9時〜18時、12月29日〜1月3日を除く)。ただしサービスセンターでは予約そのものは受け付けていません。
公式情報確認:2026年9月23日(日本時間)。時間割・料金は変更されることがあります。





